第一章(3) 紹介されました
私は部屋に一人になり、少しすると、人が来る足音が聞こえました。
ドアの持つところが動きました。
私は動きません。
ドン!!!!
私は床に倒れました。
・・・・・・どうでしょうか?
「なみさん!大丈夫ですか?!」
先程までいた女の人たちが私に声をかけています。
「・・・・・・」
「なみさん?」
私はそれどころではありませんでした。
・・・・・・どうして、でしょうか。
理由は一つでした。
「私、何か失敗したでしょうか?」
いつものように聞いてみました。
しかし女の人は何も答えてくれませんでした。
「君はドアにぶつかって・・・」
「申し訳ございません!いつもと違うドアでしたので満足して頂けませんでしたが、次はしっかりとした場所に座っておりますので、どうか・・・」
女の人は何も言いませんでしたが、その後で男の人が私に話しかけてきたのです。
「こんにちは。私は中宮家当主の中宮学です。私からはこの二人を紹介しよう」
男の人、学さんは穏やかに話し始めました。
「こちらは私の妻で、陽子。こちらは住み込みで家のお手伝いをしてくれている安在さん」
先程私の近くにいた人は陽子さん。
ふっくらとした体型で黒髪の方でした。
また、先程ドアの前にいた人は安在さん。
こちらの方もふっくらとした体型で、黒髪で、陽子さんよりは年が上のような気がしました。
そんなことを感じていると、陽子さんが私に近づいてきました。
「なみさん」
「はい」
陽子さんは少したってから、何かを決めたような顔をして
「もしかして、暴力を振るわれてましたか?」
とおっしゃった。