その陸! バレーボール!
どうも、久しぶりです!
今回はスポーツをテーマにしてみました。
まあ、大してスポーツしてませんが・・・。
とりあえず、お楽しみ下さい!
「おい、千!!ちゃんと相手の穴に入れろよ!!!」
「ちゃんと決めないと、取られるぞ!!」
「ハァ、ハァ。やばい・・・。」
「チャンスだって!!『あれ』、出しちゃえよ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
よう、みんな!!千だ。いや、違う、青山努だ。え?千でいい?ファザカンナ!!!
・・・・あ、これ。別にやましいことじゃないから興奮しなくていいぞ、みんな。
何せこれは・・・
「お前のサーブがはいんないと俺達負けちゃうんだぞ!!」
バレーボールの試合だから。体ダカラ。
俺がサーバー。ローテーションでこうなっちまった・・・。
「い、行くぜ!!!」
俺はボールを高く上げて、フローターサーブを打った。あ、フローターサーブは上からテニスのスマッシュみたいに打つサーブな。ラケットは使わないけどね。
ひゅううううるるるるる・・。
きれいな弧を描いて、ネットを越える。
「やったぞ、みんな!!千のサーブがこの試合で初めて入ったぞ!!」
「これで一点とれるぜー!!!」
いや、決して俺がスポーツ音痴な訳じゃねーよ?
ただ、ただ・・・。
「千ってバレーボール駄目なのな。」
「う、うるせー!!ヤッスー!!」
ヤッスーは普通にスポーツ万能人間なんで、上手です。
と、その間にも、ボールが飛んできます。
「ギャアアアア!空襲だぁー!!千にだけは渡すなー!!」
チームメートAが叫んだ。
「お、俺は仲間だぁー!!ってか仲間にまで除外されたらどうすればいいんだよ〜!」
「大人しくゲームから除外されてろ、千。」
それはつまり、☆遊○王☆的な意味でか?
「それは酷くない?」
「いんや、常識から考えて絞りだした結論。」
ヤッスーがバレーボールをレシーブしながら言う。
「確かに、そうだ。」
「ヤッスーにしては珍しく正答だな。」
「大きなお世話だ!」
ヤッスーがレシーブしたボールをチームメートAがトスして、それをチームメートBがスパイクする。
ボールは相手が触れる前に地面についた。
「よ、よっしゃあああ!やっぱり敗因は千かぁ!」
わ、わるかったな。
「よし、ローテーションだ!・・・あ。千がセッターポジションだ・・・。」
チームメート皆が頭を抱える。
「や、止めてくれ!そういう差別!お、俺はそんなに酷いのか!?」
「もーう。酷いなんて言ってられない・・・」
最悪、だな。
「まさに、千は『最凶』だな。」
ひ、ひでぇー・・・。
「お、俺だってやる時はやるんだよ!」
「女の子を?」
「死ねぇ!ヤッスー!!」
あまりにも不適切だろ、それは。
「ああ、クソ。皆して俺を馬鹿にしやがって!」
チームメートがサーブを決める。
相手チームがレシーブ、トス、スパイクでボールを返す。
「ま、また空襲だぁぁ!あ、ボールが千に、千にぃぃぃいヤァアアアァアア!」
「く、このままじゃ千しかレシーブ出来ない!万事休すか!?」
お、大袈裟じゃない?なに、万事休すって・・・。ただの授業内での試合じゃん・・・。
俺はボールをレシーブした。
「おおおおお!!千がレシーブに成功したぞ!?」
チームメート大喜び!
「ええ!?千って性交したの!?」
「死ねぇ!ヤッスー!」
「死ね!保川!」
「保川、この馬鹿野郎!」「保川ぁぁ!授業中だぞ、下ネタかますな!!」
ワァー。凄いブーイング・・・。ってか最後に先生まで・・・。聞いてたんだ・・・。
「うるせぇええ!先生以外のゴミカス共がー!!こっそり期待してたのにブーイングしてんじゃねー!!偽善者かてめーらは!?!」
・・・はい?
「んだと保川コノヤロー!フルボッコにしてやんぞ!?」
おい、挑発にそう易々と乗るなよ。
「俺のスパイクで頭吹っ飛ばしてやんよ!」
「面白れー!!やってみろよ、保川ー!!!」
これ、そこまで喧嘩じゃないです、よく見ると。
顔が笑ってるし・・・
「だけどこの試合に勝ってからじゃー!」
そういって、ヤッスーはトスで上げられたボールを思いっきり!
空振りました。
「や、ヤッスーてめ〜!」
「なに空振りしてんじゃ、エロ川!」
「保川ぁぁああぁあ!」
あ、暑苦しい・・・。
「よし、お前、面貸せ。スパイク打ってやるよ。」
よしってお前・・・。
「俺が百億分の確率でレシーブに成功したのにミスるとはどういう神経してんだ!?ゴラァ!!!」
「・・・・・・・・す、すいません・・・。」
あ、あれ?なんか皆黙りこんじゃったぞ?
「お、お前怖すぎ。」
「え?あ、ああ・・・。悪い悪い・・・。」
俺としたことが・・・取り乱したか・・・。
「ゲームセット!」
「・・・あああ〜。今日の敗因は保川と千かぁ。」
「ちぇ、うちら弱すぎやな。バレーボールでは。」
「千さ、なんでバレーボールだけ弱いんだ?他のスポーツは上手いのに。」
「代償。」
「あん?」
「いや、だから。代償。」
「なんの代償だよ。」
「君達のようなゴミカス共とつるんでるからその代償なんだろ、千。」
俺は全く別のことを言おうとしたのに・・・。
「保川、それはそれは。」
「ん?なんか文句あんのか?カスクン。」
テメーは高飛車過ぎるだろ、コラァ。
「あああああんだとぉ?まーたカスいいやがったな〜?エロ川!」
「な、な、な、エロ?ユーコールミーエロ?ホワッツザマーター?」
「The meaning that the word really means, you pervert.」
はい?何でリアルな英語?しかも、最後になんかききなれない言葉が・・・。
「・・・。わかるわきゃなーだろ、俺はお前達とは頭の作りが違うんだよ!」
「それは遠回しに自分は皆と比べて馬鹿です、って言ってるようなもんだぞ、ヤッスー。」
「あ、本当だ。」
お前はどこまで馬鹿なんだよ・・・。
そして、その授業の後。
短い休み時間の後の科学の授業。
マルハーゲなジジィが教室に入ってくる。
まったく、小汚い頭だな〜。光を反射させないハゲは始めてみたよ・・・。
「はい、じゃあね、授業をね、始めるね。日直ね、号令をね、お願いしますね。」
語尾は大抵『ね』。一回カウントしたら『ね』の回数が一授業で200回を超えました。『ね』恐るべし。
「気をつけ。礼。」
「「「お願いします。」」」
「はい、じゃあ今日はね、天体のね、授業を―」
ああ。つまらねーぞ?ジジィだから声がもう聞いてるだけで眠りそう・・・。
「ねぇ、寝ちゃ駄目だよ、つっちゃん!」
ああ、三木か・・・。
「ね、寝かせてくれよ、三木。お、俺は今。限界なんだ。」
「何が?」
「体力と精神力がズタズタボロボロなんだよ〜。」
「ねぇ。いつデートする?」
三木が他の人に聞こえないような小さな声で囁く。
「ええぇ?いつでもいいよ。」
「なに、それ。なんかそのデートなんか興味ありません、みたいな感じ。」
「いや、決してそういうわけじゃないけどな。」
「じゃあ、今度の日曜日。遊園地とか行かない?」
今日は月曜日だから・・・。
「まあ、土日だから大丈夫だと思う。とりあえず親に聞いておく。」
「うん!メールしてね!」
その後も、俺と三木は科学の授業の時間は話し続けた。
はい、デートの約束出来ちゃいましたね。
でも、まだデートシーンは少し先にして、授業の風景を書いていきたいと思います!
それではまた次回!