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世界が滅ぶ日  作者: 琴
1章
1/8

今日、私の家族が死んだ

始めて書いた小説です。

色々変なところはありますが、長い目で見てくれると嬉しいです。

今日、私の家族が死んだ。



 2999年12月1日、残り1ヶ月で3000年記念の日だ。今は平和だけど8年前に第6次世界大戦があった。

パパは軍の人で阻止するのに活躍した…らしい。今どこで何をしているのか分からない。

今日は旅行に行くために飛行機に乗っている。といっても一番安くて遅い飛行機。

「フォート」っていう私の故郷から「ブルム」っていうところまで行くのに1時間もかかるんだよ?

景色は住宅地だらけでよくないけど…。100年前ぐらいは緑がたくさんだったらしいけど30年くらい前に

植物と同じ働き、つまり酸素などを作れる機会ができたの。だから緑がさっぱりなくなったの。

私も少しは見たかったと思いながら私は窓の景色を見た。

 「まもなくブルム、ブルムに着きます。」

アナウンスが鳴った。私は降りるために準備をしていたら突然ピカッと窓が光った。

機内がざわつく。

「おい、あれはフォートじゃないか。」

私はハッとし窓を見た。…それは紛れもなく真っ赤な炎に包まれたフォートだった。


 私はブルムに着いてからすぐに受付でフォートに行く便を買った。戸惑いながら真っ先に

一番速い飛行機を買った。今さっき乗った飛行機より3倍も高かった。おかげで私の電子マネーは

すっからかん。でも家族の安否確認には替えられない。5分で着くから安心とはならないけれどと

思いながら私は飛行機に乗った。


 空港は何とか無事だったらしく着陸できたけれど、窓から見たフォートは言葉で表せないほどひどかった。

そして無事なことを願っていたが私の家があったところは何もなく、瓦礫下には私のママと

兄さんのような人間の死体があった。

「ママ…兄さん……。」

どのくらい泣き、どのくらい悲しんだのかが分からなかったときに私はある人に話しかけられた。

「大丈夫ですか?ケガはありませんか?」

「はい…大丈夫です。」

どうやら生存者を探していたらしく、軍の服を着た人に話しかけられた。私は答えたあと黙り込んだ。

「生存者は避難所に送られています。ご同行願います。」

「あの…空港の人たちはどうして」

「あなた、帰国されたのですか?」

話を遮られ、そう言われ、私はドキッとした。

「…はい。…だから無事だったんです。」

しぶしぶそう答えた。

「では基地に送還いたします。」

私の意識はそこで途絶えた。

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