勇者説明会前編
前の話にも書いてあるないようなので、抜かしてください。
読まなくて大丈夫です!
「勇者になるのが嫌と言ったらどうなるの!?」
クラスの奴の質問にリサ姫が答える。
「残念ですが、あなた方に拒否権はありません。全員、強制参加です。どうしても言うならば、この城の中から放り出します。もちろん、お金は渡しませんし、仕事の紹介もしません。それにフェルトマス王国の王都の店は、仕事の仕方のわからない者を雇ったりしません。隣の町に行くのにも徒歩で2日はかかります。馬車なら、もっと早いと思いますけど、金のない人なんて乗せたりしません。まず、魔物がいるので死ぬだけだと思いますけど。ですので城から出ていっても、死ぬだけですね。この話を聞いてもまだ出ていきたいのなら、ここで手を挙げて下さい。そうすれば、ここから出ていってもらいます。皆様には、ここで決めてもらいます。勇者として生きるのか、それともこのさき、野垂れ死ぬかを」
手を挙げる奴はいなかった。皆、生きたいのだ。だから手を挙げなかった。生きるために。それにしてもリサ姫、以外と怖い。真顔でこんなことが説明できるなんて。
それを見てリサ姫は言った
「誰も死ぬ事にならず良かったです。皆様、何か質問はありませんか?」
僕は何か質問があるか考える。そして聞いてみる。
「リサ姫、勇者は何をするればいいのですか?」
「まぁ、だいたいは魔物の討伐です。その外にも、スキルが特殊な場合は人によって他のことをしたりします。これが勇者のすることの大半です。あとは、何をしても自由です」
なるほど、まぁ予想通りだな。でも自由と言ってもどんなことまでしていいんだ?その疑問は、雫が変わりに聞いてくれた。
「自由というのは、どれくらい自由なんですか?」
「自由というのは、そのままの意味です。基本的には城の中に住んでもらいます。訓練や魔物の討伐をしている時以外は何をしてもいいです。法律に背かなければ、実質何をしても大丈夫です。お金は私達、王家が毎月給料をあげます。それで何をなさっても構いません。もちろん、ちゃんと仕事をしたらですが。冒険をする他にも、そのお金で買い物にいくことや商館に行き娼婦を抱くのさえも許します。勇者ですのでたくさん抱くのは、国民のイメージに関わると判断した場合のみ、止めさせてもらいます。奴隷を買ったりすることも出来ます。どうするのかは各自で決めて下さい」
なるほどね。まさに自由な訳だ。でも僕達は何の力もないんだよ。魔物なんて討伐出来っこない。とリサ姫に言ったら、
「それならば問題はありません。皆様は、この世界にきた時から職業が解放されましたから」
職業が解放?なんだそれは?
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