姉さんとの出会い
今日もよろしくお願いします!
朝起きると、俺は、ベッドの上に寝転がっていた。
「あれぇ?ユゥリさぁんはぁ~?」
ボヤーとする意識の中で考える。あー、ダメだ。朝は、本当にダメだ。眠すぎる。
本能がまだ起きたくないと言うが、俺は、なんとか起きようとする。
確か俺は、ユリさんと話していたはずだ。これから、学園に通うことになると言われたんだっけ?その後は、ユリさんに髪を溶かしてもらって...そこから、記憶がないな?もしかして、寝落ちしちゃった感じ?
やべぇ~。超恥ずかしい!まぁ、でも?ユリさんにベッドに運んでもらったのかな?それなら、超嬉しいんですけど。
「とにかくぅ。へやのぉ~、外にぃ~出るかなぁ~?」
俺は、大きなベッドから降りようと、何回か転がる。五回目ぐらいだろうか。ようやくベッドの端へ到達する。
「広すぎるぅのもぉ~。問題ぃだなぁ~」
そう言いながら、ベッドから降りて、ドアへ向かおうとする。途中で、椅子やらテーブルやらにぶつかる。痛い。
そして、ドアから出る。右目を擦りながら、周りを見渡す。
「あれ~?どこいけばいぃのぉ?かぁさん、ユゥリさん~?」
廊下には、誰もいなかった。俺は、この屋敷のことをほとんど知らない。だから、廊下をブラブラと歩き回る。
廊下は、赤い絨毯が敷き詰められている。フワッフワッだ。ちなみにこの屋敷は、土足禁止だって。裸足なので、足の裏に、絨毯と感触がダイレクトに伝わる。
「フワッ、フワッだ~」
と言いながら、歩き回る。たくさんのドアがあるが、どれも自分の部屋と一緒のドアなので、寝室なのだろう。ないしは、客室か?
俺は、まだまだ歩く。そして、俺の目はある一つのドアに止まる。そのドアは、他のとは違い、紫色のドアノブがついたドアだ。他の部屋は、茶色だったよ?
「おじゃましまぁす~ふぁ」
欠伸をしながら、部屋に入る。いつもなら、絶対しない行為なのだが、今俺は、すごく眠い。眠すぎる。
中に入ると、部屋の内装は、俺の部屋と同じで、ベッドが奥にあり、手前にテーブルと椅子がある。
そして、椅子には、小柄な藍色の髪をした女性がいる。
「かぁさん~?」
声をかける。顔は見えないが、背丈といい、髪の色も似ているので母さんかと思った。
俺の声に、その女性は、振り返りぼそりと言う。
「...誰?」
そのとき、俺は、人違いということに気づいた。母さんと瓜二つの外見だが、しゃべり方が違う。それに、髪型も、母さんはウェーブだが、彼女は、ストレートだ。どっちも、長いけどね。俺ほどじゃなうけど。(俺は、足元まで届く)
いつもなら、ここで、即謝るところなんだが、今の俺にそんな思考能力は、ない。
「おれはぁ~、こぅだよー。よろしくぅー?おねぇさん、かぁさんと似てるね~?」
「...母さん?...それって、志帆っていう名前...?」
「そぅだよぉ~?かぁさんだよー?おねぇさんは~?」
彼女の疑問に俺は、答える。彼女は、俺の答えに「この子が、母さんが言ってた子...」と言う。そして、俺の質問に答える。
「...桂」
「?」
「...名前は、桂...君のお姉ちゃんだよ...?」
そう彼女は、言う。
「そうなぁんだ~。お姉ちゃん~!よろしくぅ!」
そう言って彼女のもとへ駆け寄り、抱きつく。普段なら、絶対しない行動。だが、睡魔という魔が、この行為を行わせる。
もちろん、桂も普段なら、こんなことは、許さない。だが、今の彼女は...
「...か、可愛い...!」
「お姉ちゃん?」(上目遣い+意味のないウルウル)
「...幸ちゃん..可愛い...!」
もう、彼女は、メロメロだった。幸を強く抱きしめる。
(もう一度言うが、普段の彼女は、こんなにチョロくない。むしろ鉄壁と言った方が良いくらいだ。
ただ、今の幸は、寝ぼけているため、言葉使いもたどたどしく、普段は絶対しない、可愛らしい行動をする。
これをするのが、ただの男や男子だったら、絶対にメロメロには、ならない。だが、考えてみてほしい。
今の幸は、髪も長く、ユリが溶かしてくれたおかげで、そこまで髪は、乱れていない。そして、幸の顔は、男といよりは、中性の女よりで、とても可愛らしい顔つきだ。この時点で、幸は、女性だと勘違いするものは、多いだろう。
また、背丈もまだ子供で、小さいため、可愛らしい。
小さくて、可愛らしいものに、人は弱いのだ。また、ボヤーとしているのが、守ろうとしたくなるのだ。仕方がない。これは、人の本能である。
その結果、桂も)
「...か、可愛い」
(メロメロになるのだ。 以上、作者からの説明)
その後も、俺は姉さんに、メイドさんが来るまで、抱きついていたのだ。(もちろん、わざとじゃない)
姉さんは、メイドが来ても、俺を離そうとはしなかった...
いやぁ~、幸ちゃんも可愛いね!あと、姉さんは、外見は、母さんと瓜二つで、しゃべり方が違います。
あと、学園までは、しばらくかかります。
面白い、続きが気になる!と思ったら、評価ボタンクリックと感想をお願いします!
感想は、返信します。(だれも、感想くれません!誰か~!)一言でも、アドバイスや指摘でも、構いません。お願いします。
ブックマーク登録もお願いします。(登録してくれている方々、ありがとうございます!やる気でます!頑張ります)
これからも、この作品をお願いします。