表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
流浪の遊び人 *王道少年漫画風・お下劣ファンタジー*  作者: 紅山 槙
episode1 女聖騎士は遊び人と一夜を共にする(全15話)
10/49

ⅠⅩ 絶望(遊び人視点)

短い&鬱展開すぎるので、今回は二話投稿します。


「メルーちゃん!!」


 よっしゃビンゴ!


 ひとつのオークの巣穴で、人影を見つけた。


 土を被っていても、洗えば美しいと分かる、銀色の髪。


「……スロ、ス……?」


「大丈夫!?」


 メルゼルタの体を抱き起こして、愕然とする。


 虚ろな目。鎧が砕かれ、服が引きちぎられている。腕や足の肉が鋭利な刃物で裂かれて、ぐったりと力が抜けている。


 何をされたのか理解した。


「スロス……私を楽にしてくれないか」


「……あ、うん。今縄を解いて……」


「違う。その剣で私の心臓を抉ってくれ」


 メルゼルタの絶望は、俺の心にも突き刺さる。もう復職は不可能だと、嘆く声。


 俺も後悔してる。

 あの夜に。のどかな官能に迷った夜に。

 躊躇うことなく奪っちまえばよかった。


 俺は、好きな人すら苦しみから守れない欠陥品?


 それとも、何もかもを諦めてしまったからこその実力不足?


 ……とりあえず。死ねオーク。

 種ごと滅びろ。道端で見かけたら惨殺してやる。


 俺の女神を汚した屑共に、復讐だ。

 いたぶって地獄のどん底に落として嬲り殺してやる。

次はメルゼルタ視点に戻ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=978209740&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ