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流浪の遊び人 *王道少年漫画風・お下劣ファンタジー*  作者: 紅山 槙
episode1 女聖騎士は遊び人と一夜を共にする(全15話)
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I 夜明け



 ……ん?

 私は、一体……?


 体を起こそうとして、ぐらぐらと頭が揺れた。気分が悪い。


 二日酔いか……随分飲んだからな。私は酒に弱い方ではないんだが、昨日は本気になりすぎた。


 教会の鐘の音が聞こえる。五回。ということは、今は正午か。長く寝すぎてしまったようだ。


「リーズェ。エルマー。いるか?」


 私の班員の名前を呼んで、水を持ってきてもらおうとした。誰からも返事がない。意識がはっきりしてきて、はっとする。


 ここは何処だ? 私たちの部屋じゃない。


 安い宿のようなひびの多い壁。床には乱雑に脱ぎ散らかされた服がある。酒瓶が転がっている。金貨や銀貨が、無防備にも小テーブルの上でばらりと散乱していた。椅子が、何故か部屋の真ん中で脚を上にしている。

無精な部屋だ。盗賊にでも荒らされたのか?


 ……そうだ、私の装備は!?


 いや、それ以前に!!

私の服と下着は!?


 ばっと隣を見ると、もぞりと何かが毛布の中で動いた。


「……んー……?」


 渋い鳴き声がして、中途半端にうねる髪をぼさぼさに散らす男が、むっくりと体を起こす。


「……あー、メルーちゃん起きてたの? まだ昼間なのに早いねー」


「な、な……!?」


 黒髪黒眼。やや褐色調の肌。年は三十代前後に見える。もそもそと胸毛を生やしたその男は、私を見てにまりと笑った。


 ……いや、ちょっと待て。

 私の目に、どうしてこの黒カビみたいな胸毛が映るんだ。


 裸の男女が、同じベッドで……。


「い、いやああああああああああああ――――――――――――――――――!!」


「え。ちょ、待っ……ぎゃあああ―――――!!!」

□主人公はtueeeですが、最強ではないです。そもそもテンプレではありませんのでご了承ください。


□内容はだいたいコメディですが、鬱展開が多くパーフェクトなハッピーエンドはありません。読後感にご注意ください。


□登場キャラが変態ばかりなので下品な表現が跋扈します。本作が地雷だらけの危険地帯であることをご留意ください。


□R18verは投稿時期未定です。早く上げろ等の催促と全裸待機はご遠慮ください。


以上をご了解の上で、お楽しみくださいませ!

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