九日目
「昨日は、お疲れ様でした」
目が覚めるとルベルが言った。
昨日は、疲れて、閉店時間の11時になって、皆が帰ると、ちょっと休憩をしようと、席にうつ伏せになっていたら、Cafe LuCkyで眠ってしまったらしい。肩にはルベルの服がかけられていた。
「すみません」
私は飛び起きる。
「大丈夫です。私こそすみません。手伝わせてしまって。これ、給料です」とルベルが封筒を私に渡した。
「ありがとうございます」
私は、封筒を受け取り、中身を確認する。
封筒には、1万円が入っていた。
「やった。これで、ジャンの冒険に使えます」
私は喜んでルベルさんの顔を見る。
「そう言ってもらえて良かったです」とルベル。「ところで、時間は、大丈夫ですか?」
私が時計を見ると、朝6時を指していた。
「あ、学校!シャワーも浴びてない、急いで帰らなきゃ」私は立ち上がる。「メイド服は、洗って返しますね。お風呂場借ります」
着替えをするため、お風呂場に向かう。
「メイド服は、急がなくていいですから」
後ろから、ルベルが言った。
「はい」
私はお風呂場の前の部屋を開けて返事を返した。
ドアを閉めると、メイド服を脱ぎ、洋服に着替えた。
部屋の鍵を開けると、店に戻る。
「では、また明日」
私はルベルにさよならを言う。
「はい、お待ちしております」
ルベルが頭を下げた。
Cafe LuCkyを出るとアパートに向かった。
アパートの鍵を開けると、真っ先にシャワー室に向かった。シャワー室と言っても、トイレと兼用。浴室の中でシャワーを浴びる。
まず、シャンプーで頭を洗ってから、リンスをつける。シャワーを止めて、体を洗う。
「気持ちいい」
夏なので、シャワーが心地よい。
シャワーが終わると、バスタオルで頭をよく拭き、肩を拭き、全体を拭く。
シャワー室の戸を開くと、急いで用意しておいたパンツとシャツを着て、洋服に着替えた。
-そういえば、歯を磨いてない。
道理で口の中がネバネバするわけだ。
私は歯磨き粉を手にとり、歯ブラシにつける。それを口の中に入れてよく磨いた。よくゆすいで、ミラーを見ると、口の下に一つニキビがあるのが、見えた。
「やだ、昨日、揚げ物食べて寝たから」
慌てて、洗顔する。そして、ニキビには、ニキビ治療薬をつける。
「よし、これで、OK!」
このニキビ治療薬は効くので、三日で治るだろう。
私は教科書を鞄に詰めて、大学へと向かった。