表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/31

二日目

遊園地は、できたてほやほやで、千葉県にある、スペシャルワールドだ。ジェットコースターは、必見で、3つある。どれも怖くて有名だ。他にもカーチェイス、観覧車、謎解きアドベンチャー、動物と触れ合う所などがあり、天候が良ければ、パレードがある。レストランもオススメだ。アニメが再現されている。アニメに出てきた食事があり、オススメは、ハンバーグセット。と、まあ、ガイドブックに載っていた事を並べたが、私、蓮華は、初めてスペシャルワールドに行く。ルベルさんにも聞いてみたので、他の6人もそうだ。

着いてみると、駅からアニメの音楽が流れている。橋にはアニメをモチーフに作られている。

私は、そのアニメが大好きだ。子供向けで、私が誕生する前からやっている。小さい頃から見ていて、今年30周年になる。そのアニメは、ある男の子が友人と冒険する物語で、見ると、ハラハラドキドキする。

今も完結していないので、15才だった男の子の年齢をこしてしまった。スペシャルワールドにはたくさん人が並んでいた。

「楽しみだね」と中田洋が言った。

「そうだね」

山田奈緒が片方外したイヤホンを両方外した。

「何聞いてたの?」

と伊佐木菫。

「もち、ジャンの冒険のオープニング。聞く?」

と奈緒が菫にイヤホンを渡す。

イヤホンを受け取り、片方の耳に入れる菫。

「面白いね」

一曲聞いて菫が感想を答える。

「私、ジャンの冒険を知らないの。アニメではなく、料理番組にしか興味がなくて」

「それは、遊園地に来られて良かった」

私はゲームまでコンプリートしていた口なので、原作漫画とアニメのDVDを菫に貸そう、と思った。

開演時間になって、遊園地の中に入るのだ。

遊園地が開いて、人が中に入る。

「急がないでください!」

と係の人が大きな声で言う。

まず、私達が行ったのは、ジェットコースター。ジャンの友達のトムを救う物語だ。

順番待ちをしている間、空井百合子と中田洋は、ゲームをし、奈緒と菫は、片方ずつ、イヤホンをし、残った私とルベルは世間話をすることになった。

「私、小さい頃から好きだったんです、ジャンの冒険。私が4才の時に始まって」

「そうだったんですか」

という事は、ルベルさんは、34才だ。青い目に金髪の彼女は、20才にしか見えない。他にも彼女の趣味や好きな食べ物の事を話していると、いよいよ順番が回ってきた。

コースターに座る私達。

セーフティーバーが下りる。

「いってらっしゃい」

係の人が言うと、コースターが動き出した。

ジャンの友達のトムが、捕まってしまって、ジャンが救出に行く。途中、いばらの道を通り、ヘトヘトになるジャン。トロッコに乗ったら、急激に落ちていく。

「きゃー」

叫び声を上げる私。

落ちた所は、海だった。

トロッコから、脱出して、ジャンは、泳ぐ。

途中、救出されるが、助けたのは、なんと海賊。

仲間にならないと、命がないと言われ、一時的に仲間になるジャン。

だが、船が大波にさらわれて、落ちていく。

今度は、あまり怖くなかったので、冷静に百合子が叫んでいるな、なんて思っていた。

海賊船は、ある島に無事に着いた。

そこは、トムが捕まえられている島だった。

トムを捕まえた犯人と戦うジャン。

「そこだ。がんばれー」

と奈緒。

危うく刺されそうになりながらも、最後にはジャンは、手に打撃をし、犯人が刀を落とした所を取り押さえた。

主人をやられて、海賊達に脅かされて、逃げるトムを捕まえた集団。ジャンとトムは、再会できて、抱擁した。

ハッピーエンドだと思ったら、また落ちる。

百合子が叫んでるのが聞こえる。

落ちた所は、ベッドの上。

全部夢かと思ったら、トムと海賊が介抱しに来たので、夢ではないと知るジャン。

海賊が、ジャンが、住んでいる街まで連れて行ってくれて、また、会おうな、と言って、ハッピーエンドになった。

「楽しかったね」

一番叫んでいた百合子が言った。

「そうだね」

コースターから降りて、私が言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ