十八日目
今日も勉強だ。英語は、ひととおり終えた。昨日は早く寝て、朝から動画の英語の勉強ばかり見ている。時刻は、4時。動画を見るのをやめ、英単語の勉強をする。かかってる洋楽がやる気を起こさせてくれる。今日は、火曜日。試験まで、あと二日。今度の試験は、自信がある。
「よし、頑張るぞ」
私は顔をパンパンと叩いて、英単語の勉強に入った。
2時間後。私はキッチンにいた。
「ふあぁああ」
私は大きな欠伸をすると、コーヒーを作って飲んだ。
少し眠気がおさまった気がする。
これから、朝食を食べる。
今日の朝食は、パン、牛乳、茹で玉子、サラダだ。
私はまた、スマホから、洋楽をながした。
♪I am gonna sing in the Hall
朝食は、上手く出来た方だと思う。
美味しいなぁと思いながら、洋楽を聴いていた。
それから、その後は、支度をして、家を出た。
涼しい。朝の匂いがする。
「おはよう」
後ろから、声がした。振り返えなくても分かる。菫だ。
「やっ。君に会えて嬉しいよ」
私はまたジャンの真似をする。
「そうね」
並んで歩き出す私と菫。
「勉強進んでる?」
菫に尋ねる。
「うん。テスト範囲終わったの」
「私も」
ふぅと溜息をつく。
「頑張った」
スマホが鳴る。私は慌ててスマホを取り出した。
と、スマホを落としてしまった。
「あ!」
私はスマホを拾う。幸いにも、壊れてはいないようだ。
動作もできる。私は電話に出た。
「はい、もしもし」
「もしもし。元気?」
お母さんからだ。
「どうしたの?こんな朝早くから」
「明日試験でしょ。応援メッセージを送ろうと思って」
「試験は、明後日だよ」
「あら、ごめんごめん」
そう言うお母さんの声は若い。10歳は若く聞こえる。
「今度はいつ帰るの?」
「分からない。学校で忙しいから。夏休みには、帰れると思うけど。今度家見に来てよ」
「お母さん、明日行こうか?」
「え?明日?いいけど、接待できないよ」
「試験だし、腕によりをかけて、料理作ってあげる」
「う、うん。来てくれるのは、嬉しいけどさ」
私の部屋は、一室しかないので、寝る所がない。
「いい民宿あるんだけど、そこに泊まらない?」
「安い?」
「安いよ」
今日、大学終わったら、ルベルさんに相談してみよう。
「じゃあ、これから、学校だから。住所は、メールしておくね」
「じゃあね。学校頑張って」
そう言って、お母さんは、電話を切った。
「なんだって?」
と菫が尋ねる。
「お母さんが明日来るって」
「そうなの。蓮華のお母さんに会いたいわ」
「明日、紹介するよ」
今日、Cafe LuCkyに行って、ルベルさんに民宿の事、相談しよう。
私達は、学校の校門前まで来た。
「じゃ、放課後」
私がスチャと右手を上げる。
「Cafe LuCkyでね」
菫は、足早に去って行った。
私も、うきうきしながら、教室へと急いだ。