表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/31

十一日目

「暑い…」 

私、蓮華は、溜息をつく。

今日は、37℃をまわっている。

お日様は、ジリジリして、半袖の手にあたる。

「日傘持ってくればよかった」

-せめて、日焼け止めクリーム塗ってくれば…

私は後悔する。

お昼休み、私は一人でコンビニに向かっていた。田山麻子にお昼に誘われたが、今日は英語の勉強のため、断った。コンビニに入ると、冷やっとした。やはり、クーラーはいい。コンビニの中は、長蛇の列だった。制汗スプレーと日焼け止めクリームを手に取ると、列に並ぶ。

私の番が来たので、ポイントで買う。大学の構内にあるので、なんだかんだで買うのが多いからだ。

-ポイントが無くなったから、またDVD借りよう。英語の試験が終わったら、アニメ見放題だ。

私はトイレに入って、日焼け止めクリームを塗る。

トイレから出ると、アニメを見るべく、テストで優を取るために、空き教室に急いだ。

-さっさと食べて、勉強しよう。

今日のお昼ご飯もおにぎりだ。卵のふりかけバージョン。それに、ビタミンCのドリンク。10分で食べて、ジュースを飲む。

今日のテキストは、凖1級の物だ。

-ちょっと遅いかもしれないけど。

高校時代は、外国語科で、英語漬けの日々を送ってきたので、英検など受けなかったのだ。代わりにTOEICは受けた。結果は、悲惨だったが。

-毎日、宿題やってたんだけどな。

1回だけ100点を取った事がある。お母さんに手伝ってもらって、単語を覚えた。

-そういえば、お母さん達、どうしているだろう。

毎日LINEは来るけど、電話をしていない。元気なのだろうか。

-また暇になったら、Cafe LuCkyに呼ぼう。

あんなに美味しい料理をおごったら、安心してくれるだろう。

大学に入って、また新しい友達が出来たし。

私は、単語を5回ずつ綴る。

しばらくして、時計を見ると、始業3分前。

「やばっ」

次の授業が始まってしまう。確か林田芳佳はやしだよしか先生の授業だ。教室の表を見ると、偶然にも隣の教室だ。

-隣の教室でよかった。

バッグを手に、隣の教室に入った。

「蓮華、ここ」

哀歌が自分の隣を指差す。

私は哀歌の隣に座る。

私が席につくと、林田先生が来た。背の高い茶髪の男の先生だ。

「さあ、授業始めます。教科書15ページを開いて」

林田先生が、すぐに授業を開始する。

こうして、授業が始まった。

授業内容は、文法だ。

私は文法が苦手だ。

先生の言う事を必死に教科書にメモする。

「…であるからして。おっと、もうそろそろ授業が終わりますね。残りは、宿題にします。レポート書いて来てください」

林田先生は、そう言うと、教科書を閉じた。

「終わった、終わった」

河原李里が息をつく。

「今日、午後空いてる?」

「喫茶店で勉強するんだ。一緒に勉強する?」

私は尋ねる。

「うん。勉強していいなら」と李里。

「「私も行っていい?」」と中区双子。

「私も行く」と言う哀歌。

「もちろん、私達も」と麻子が高美と風を指差す。

「うん。たくさん来たらルベルさん喜ぶよ」

そういう訳で、多所帯で、Cafe LuCkyへと向かうのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ