表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/31

十日目

-この間は、忙しかったな。

土日をはさんだ月曜日。休みは、家でずっと勉強をしていた。

この間は、Cafe LuCkyで働いて、そのまま、寝てしまったのだ。今日も大学の帰りに行こう。

そう決めて、私は目覚める。

私の借りているアパート1Kになっていて、一室は、ジャンの冒険仕様だ。そう、部屋中、ジャンの冒険だ。

私は今日も早く起きて少し、英語の勉強をしてから、大学に行く。宿題は、昨日やっておいた。

ジリリリ。

目指し時計が時間を告げる。6時だ。朝ごはんは、混ぜ込みご飯に、鉄分葉酸ヨーグルト。混ぜ込みご飯は、白米に混ぜ込みパックを混ぜるだけでできる物を買った。金欠なので、お昼は、混ぜご飯をおにぎりにしたもの。おにぎりをラップし、アルミホイルをし、風呂敷で包む。大学に行く準備をし、ipodにTOEIC対策の英語学習があるので、それをながし、耳に装着する。鍵をしっかり閉めて大学に向かった。

朝の気配がする。まだ涼しい。私は大学の構内に入ると、百合子に会った。

「ヤッホー、百合子」

ipodを外して、私は言った。

「やあ、蓮華くん、勉強かい?」

ジャンの真似をして言う百合子。

私が吹き出すと、百合子も笑った。

「私も勉強なんだ。試験が近くて」

「私も。中間試験で英語いい点とらないと」

思えば、大学に入ってから、初めての試験だ。

「じゃあね」

「うん、またね」

私は手を振ると、教室へと急いだ。教室には、田山麻子が勉強していた。

「おはよう」

そう言って、麻子の隣に座る。麻子も顔を上げて、おはようと言った。

今、7時。9時から17時迄学校で、それから、Cafe LuCkyでまた勉強をする事にしよう。22時には、寝て朝また5時に起きよう。試験が終わるまで、ジャンの冒険とはお別れだ。

私が英単語帳を開いた時に、林森高美が入ってきた。林森高美は、長身だ。本人は、男物の服が好きで、しかもよく似合う。今日も大きめの白いTシャツにジーンズだ。

「こんにちは」 

と高美が言った。「私も勉強しようかな」

「うん。隣空いてるよ」

私は左を差す。

隣に座る高美。教科書を取り出し、宿題である訳をやりだす。

「宿題終わってなかったの?締め切り今日までだよ」

私が心配して言う。

「全然。絶対終わらしてみせるよ」

そう言う彼女の英語訳は、綺麗だ。

8時になると、中区実花と実紅が入ってきた。挨拶をかわし、勉強に専念する。隣を見ると、高美が半分訳を終えた所だった。物凄いスピードだ。辞書引いてないんじゃないか?と私は尊敬する。

ガラ。

大きな音がして、河原李里が現れる。

「実花、実紅どうして待っていてくれなかったの?」

李里は、怒って言う。

「待ち合わせ時間に来なかったから、先に行ってもいいかなって」と実花。

「LINEにメールしたでしょう、電車点検で遅れると。それに、2分しか遅れてない」と李里が実花の隣に座る。

「LINEが壊れてて。先に行ったかもしれないと思って来ちゃった」と実紅。

「そんな事情じゃいいけど」

李里が教科書を開く。

実花と実紅とは、李里は、幼馴染だ。仲直りして良かった。

蜆塚風が、皆を引き連れて入ってくる。

時刻は、8時58分。

「終わったぁ」

高美が、私に向かって手を上げる。

「おめでとう」

私はハイタッチする。

9時になり、山上穂之実やまのうえほのみ先生が来た。

「さあ、授業始めましょうか」

先生の号令の元、授業が始まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ