第2話 脱出
俺は、目が覚める。
しかし、周りは真っ暗だった。多分目隠しでもされているのかな...手も足も動かないって結構怖いなぁ。
幸い口は塞がれてないようだ。
「ちょっ!ここは何処ですか!?」
慌てた風を装う。いや、普通に結構焦ってるんだけどさ。
「お?やっと起きましたか」
(ん?女性の声?)
黒フードは、男...いや、考えたら顔とか何も見えなかったし、断定するのは可笑しいか。
「誰ですか!?何故こんなことを!?助けてください!help!」
取り敢えず色々と騒ぎ立てて、相手の様子を見てみよう。
「騒ぎ立てて誰かを呼ぼうたって無駄よ、諦めなさい」
「えぇ...じゃあせめて目隠しを、外してくれませんかね...」
「無理」
「何でですか?」
「だって私も手足、拘束されてるんだもの」
「は?」
何で、こんな落ち着いてるんだこの人...
「何でこんな落ち着いてるんだこの人...」
「思考が口に漏れてるわよ」
「いや、だって」
「私はまだ目隠しがないからね、結構それで落ち着けるのよ」
「そうなんですか...」
てか、何で俺だけ目隠しが...あ、てか名前聞いてないな
「てか、今更なんですけど名前って」
「あぁ、近藤凛よ、年齢は...言わなくて良い?」
「大丈夫です、聞けたら聞きたいですけど」
「駄目ね、えっと貴方の名前は?」
「間宮切人、魔法つk、何でもありません」
「?、間宮君ね、よろしく」
「よろしくお願いします、後、ここは何処なんですか?」
今更だが聞くのを忘れていた。
「あ、ここ?人身売買の控え室見たいな者よ」
「え?この時代に人身売買とかあるんですか?」
「あった見たいね」
外国ならともかく、日本であるとは思ってなかったなぁ、てか、俺が拐われた原因が分からねぇ、何でだ...
「まぁ、諦めなさい」
「えぇ...」
くそぅ...視界さえあれば、世界観察本で、詠唱探して、なんとか出来たのに...
きちんと詠唱を覚えておくんだったなぁ...あ、でも火の初級なら覚えてるな、それで何とかするか。
あ、でもなぁ...見られたらどうしよ、まぁ良いか、何とかなるでしょ
「ちょっと今から可笑しな事するで、大声を出さないで貰えますか?」
「ん?あぁ、分かったわ」
「『小さき火よ』」
目が見えない状態でやるのは怖いが、手の縄の所へ火を持っていく。
火が少し熱いが、まぁ許容範囲だろう。
縄が取れた様なので、次に手を動かし、目隠しを取る。
「え?、えぇぇ!」
「ちょっと、静かに」
「あ、ごめんなさい」
目隠しが取れた。
ここは...独房見たいだな、檻が一方向にあるコンクリート状の、四角形な部屋の様だ。
凛さんは...黒髪ツインテールの、貧にゅ
「それ以上考えたら殺すわよ」
ヒエッ何でこの人、思考が読めるんだ...
容姿は、美女ですね。それ以外言えないし言うつもりも無いが。
「貴方、さっきの何?」
「凄いでしょう?魔法なんですよ」
今更隠すつもりも無いので、吹っ切れて、開き直る。その間にも足の縄も切っておく。
「貴方それが、原因じゃないの?誘拐されたの」
「いや、周りには見せたこと無いので偶然ですよ」
「そう?てか私のも切ってくれない?」
「まぁ良いっすよ」
凛さんのも切りつつ、世界観察本で、何か状況を脱する事の出来る魔法を探す。
後、ついでに探索欄を発動し、ここ周辺のマップを開く。えっと、ここは...船じゃん。えっ?逃げれないじゃん!?
「え!?ここ海じゃん!揺れとか全くしなかったんだけど!?」
「え?そうなの?てか何で分かったの?」
瞬間移動の詠唱って無茶苦茶長いんだよなぁ...それまで人が来なきゃ良いけど...
「ちょっと今から詠唱に集中するんで、俺に人を近付けないでください」
「え!?どういう事!?」
凛さんの言葉を無視しつつ、詠唱を始める。
てか、最後の部分は日本語なんだけど、他が、魔法言語だから、発音が怖いんだよなぁ...まぁ何となく感覚で分かるんだけどもね。
「『←→↓↑↓←→↑↑→←↑↓→←↑↓→←』...」
「うわっ何その言語?発音気持ち悪っ!?」
ちょっと悲しくなった...。
―――二分後―――
「『↑↓←→↑↑↑→←↓↑→↓↓↓』」
「まだぁ!?来ちゃうよ!?」
「『世界の魔力達よ...我の想像せし場所に』」
「おい!?お前ら何で縄が無い!」
「ひゃぁぁぁぁ!?!?来ちゃったよ!」
あぁっ!?くそ、省略をするか!?
「『目的地にすぐさま移動させよ』」
凛さんの肩に手を置き、瞬間移動が発動する。
「ふぁぁぁ!?何!?」
周りが白い光で包まれる。
探索欄は、ONOFFを切り替えられて、普段はOFFにしています。だって、字幕が見えるって何か目を擦りたくなるもんね!
詠唱の矢印ですが、あれは、言語化出来てないだけで、実際に矢印を喋ってる訳じゃないです。




