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無限想歌  作者: blue birds
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Tips~相克する因果:寿小羽:因果の環

屁理屈の理屈です。


読んでくださっている方、一番最初の幻想歌をもう一度見てくださると、いいかもです。あと、真名励起についてもーーーどこでしたっけ?自分でも忘れました・・・・・・

Tips~


<信念と妄執の境界について>


魔学において「信念」と「終焉」はときに同義語として扱われる。しかし、「信念」という存在の本質からすれば、この「終焉」という表現は正しくない。


ある魔法使いは言う。

「人は限られた時の中で、自分の進むべき道を自ら選ぶよね。無数に枝分かれする未来のどれを選ぶか。当然それには基準となる、いわゆる信念と言い換えてもいいかもしれないものが必要になる。といっても終焉と呼ぶからにはかなり強固なものでなければならないけどね。もしそういったものがあれば、どれだけの時を生きようとその存在は同じ選択をし続ける。つまり、そこから先は同じことの繰り返し。そんなの見ていても面白くないでしょう?だから終焉と呼ぶの、そういった生き方を、あるいは信念を。」


                               ♪


そう、人は限られた時の中で自身の進むべき道を自ら選ぶ。

無数に枝分かれする未来のどれを選ぶか。

当然それには基準となる、いわゆる「信念」と言い換えてもいいかもしれないものが必要になることがあるのも確かだ。

そしてそういった「信念」が強すぎた場合に、それは「終焉」と呼ばれることもあろう。


この発言をした魔法使いは偉大であり、数ある魔法の中でも至高とされる、時空移動に関する魔法の担い手である。

この魔法使いが言うには、「強すぎる信念」とは「終焉」と同義であるという。


しかし、私はそうは思わない。


というのも、「終焉」という言葉はあまりにも「終わり」のみ言及しすぎていて、「始まり」に触れていないように感じるからだ。

ものごとは「始まり」があって、「終わり」がある。これは当然のことだ。

それならばもし、強力な信念をもつ存在が、その「終わり」ーーーつまり自身の終着地点にのみ意識をとられるようになった場合、はたしてそれは信念といえるのだろうか。


わたしは当然言えないと考える。しいてそういった信念を表すとしたら「妄執」であろう。


「始まり」を見失い、「終わり」にのみ意識を占領された「信念」。


それを「妄執」といわずになんと言うのか・・・。


                           ♪


選択するためには、あるいは、己の望んだ未来を手元に引き寄せるためには、確固たる「信念」が必要となる。


しかし、なぜ自分がその未来を望んだのか。


なぜ、自分がその「終わり」を望んだのか。


それが無くなってしまえば、それはもう意味のない選択であろう。だから・・・


「始まり」を忘れてはいけない。


すべての存在は、「始まり」という点を背に、「終わり」という点を目指して突き進む。


だからこそ見失いそうになる。


一度も振り返ることなく、その理想を追っていく者ほどに。


見失い、そして・・・








Tips~屁理屈:寿小羽:gold gate:不連続より成る因果の連結


 君は、どこから君になった?君の始まりは、どこにある?


 お母さんから生まれ出た瞬間?それともその前の、お父さんとお母さんが愛し合ったときかな?




 それともそれとも、君が始めて言葉を発したとき?もしくは、初めて友達と喧嘩をしたときだろうか?



 ねぇ、君は今どこにいる?どこにいて、結局どこに向かってるの?

 今いる場所は、どこかに向かう途中なのかな?それとも、そこが終着点?








 ・・・・・・こんなこと、考えるだけ、無駄なのかな。

 結局、この世界の魂たちは、円環の理に縛られている。クルクルと環を描き、傷を溜め込み続けるだけの、哀れな道化。


 環には、始まりもなければ、終わりもない。

 ただただ延々と、自分の影を追いかけているようなものさ。でも、だからこそ、かな。



 だからこそ、いつだって始められる。確固たる始まりがないこの世界では、時間軸だってあやふやだ。ただ、環に閉ざされている以上、その物語を終わらせることは出来ない。けれど、それでも、いつだって、始めることはできる。


 








 君の始まりはいつだって、君が決められるんだ。たとえ、それが屁理屈って呼ばれるものであっても、それは事実。



 だから、君には笑っていてほしい。君の抱える因果の相克は、大事なものだよ。だからこそ、因果を歪曲してまで語られるんだ。



 一つを二つに分けた意味は、単純なんだよ。ただ、見えやすくしただけ。輪廻なんてばかげたものの性でこんがらがった大切を、指差す---ただ、それだけの意味だったんだ。



 ・・・・・・ほら、聞こえるよね?

 彼の、君の名を呼ぶ声が。

 世界は「それ」を「君」とは認めないだろうけれど、でも、それだけのこと。彼は、「君」を呼んでいるんだ。たしかに、彼が叫んだ「名」は、「君」じゃない。君の、「欠片」でしかない---不完全なんだよ。でも、欠けたるモノは、補えばいい。

 彼の声で足りないなら、君の声がある。





 だから、がんばって。がんばって、屁理屈をこねるんだ。

 世界が定義する君を、屁理屈でねじ伏せろ。そうすれば、きっと----

秋もいい感じですね。


物語りも、いい感じになればいいんですけど。

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