謳歌:相克する因果4:東利也&寿小羽
謳歌:相克する因果4:東利也&寿小羽
3番目の絶対矛盾:超えるもの
<因>
ねぇさまのこと、大好きだった――――
<果>
―――呪ってやる。
<因>
ねぇさまのこと、信じてた――――――
<果>
--------祟ってやる。
<因>
ねぇさまのこと、心から、愛していた―――――
<果>
--------たたり、のろい、そして・・・・・・
※
誰かの手記による、独白
「真名励起」という奇跡でもっても、彼らは運命を突破できない。どれほど彼が彼女の名を叫んだところで、それは彼女の一つの側面でしかない。
それでは、彼女を救いあげることは不可能だ―――しかし、可能性を提示することは出来る。
「名を呼ばれた彼女」が、「彼女」が抱える絶対矛盾―――相克する因果を超えることが出来たのなら、その先に希望はある。
ひいては、それがヒーローの呼び水となることすらあるだろう。願わくば、彼らが超えるものでありますように。