夢想歌:32番目の物語り:Tips~大切なモノ
占いの館に入る前にやっとかないとなと。
夢想歌:32番目の物語り:Tips~大切なモノ
世界録:伝承:在りもしないモノを「見る」
大切なものは目には見えないと、キツネは王子に語った―――けれど。
そんなのは当たり前の話だと、私は思う。
なぜなら大切なものなんて、この世界には一つも―――在りはしないのだから。
※
世界録:反証:見えないモノが「在る」意味を知る。
大切なものは、目には見えない―――というのは、一つの言い回しに過ぎない。
……重要なのは、見えないものが「在る」と「知る」ことだ。
人の視野の限界は、その者の観世界の果てと同義。当然その最果ての先を見ることなど出来ないし、感じるとることも不可能だ……けれども。
だからと言って、人が自身の内側をすべて見通せるかと言えば、そうでもない。
むしろ、自身の内の方にこそ、問題が在るのだろう。
―――見えないということは、「存在しない」とイコールではない。同時に、見えているものが「そのままのカタチで存在している」という考えも、ある意味では間違いなのだろう。
だからこそ我々は知り、探さねばならない。
我々の視野の外あるかもしれないを。おそらく、それは「大切なモノ」と呼ぶにふさわしい価値を秘めているはずなのだから。
※
言語1:固有世界
知性が観測する世界のこと。又は、個人の意識と言い換えることが出来る。
さて、これを決定づける因子がいくつかある。
1.知性が有する(観測者の有する)情報のレセプターの種類と数。(観世界)
2.知性が存在する内包世界の秩序。(個人を捨て去った内包世界からの影響)
3.根源。(アザソトホースにより無から観測された有という概念:これが、世界同士の境界敷を形成する大前提となっている)
言語2:内包世界
固有世界は”個有の意識”が非常に高密度で存在している。そのため、多世界からの影響を受けにくく、また、他の世界に対しても同様に干渉しにくい。
内包世界は”個人の意識”を無限拡散させ、多世界からの反発を最小としたもの。
このため、内包世界は他の世界と接続することも出来るし(門による接続)、固有世界という扱いにくい世界も内蔵することが出来る。
次こそ、小羽です。