表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒瀬部長は部下を溺愛したい  作者: 桐生桜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/33

CASE:24 なんだと思う?

 翌朝。

 莉央は、目を覚ましたベッドの上で頭を抱えた。


「うううぅ……なんか……最後の記憶が……やばいことに……」


 すると、慧がコーヒー片手に入ってきた。


「起きたか? ほら、二日酔いすると思って」

「……ありがとうございます……昨日はほんとにすみませんでした」


 莉央が申し訳なさそうに頭を下げると、慧はふっと笑った。


「体調はどうだ?」

「あ、はい。大丈夫、です」

「そうか……なら良いが……莉央」

「はい?」

「今後お酒飲むときは……俺が一緒のときにして」

「え……?」

「あんなふうに潰れて、無防備で……俺じゃなかったら危険すぎる」

「そ、そんなに酷かった、ですか……すみません」


 しゅん、と落ち込む莉央。


「あ~……そうじゃなくてだな」


 ギシッと慧がベッドの縁に腰かける。


「酔った莉央が可愛すぎたんだ」

「えっ……」


 正直、昨日の記憶は曖昧で……。

 莉央は自分がなにを言ったか正確には覚えていなかった。


「あ、の……私、なにかご迷惑かけちゃいましたか……?」

「……いいや」

「そうですか」

「でも……」


 ホッとしたのも束の間。


「可愛い彼女に『私って魅力ないですか?』なんて言われるとは思ってもなかったよ」

「へっ!!??」

「覚えてない?」

「うっ……す、すみません……」


 どんどん小声になって縮こまる莉央。

 自分の醜態に頭を抱えて俯いてしまった。


(恥ずかしいいいいい! 穴があったら入りたい……)


 布団に隠れてしまった莉央を慧は丸ごと抱き締める。


「顔、見せて……莉央」

「っ……恥ずかしいです」

「ふっ……じゃ、手だけでも繋いで」

「…………」


 ゴソゴソっと布団から手だけが出てくる。

 慧が握るとぎゅっと握り返ってきた。


「莉央……まだ?」

「待って、くださいっ」


 莉央の手を握って、時折優しく撫でたりする。

 重なった手のひらから、彼女が緊張しているのが伝わってくる。


「莉〜央」

「うぅぅ……」


 細くてしなやかな莉央の指を絡め取る。


「っ!?」


 表情は見えないけど、驚いてることくらいは容易に想像できる。


「莉央……早くしないと……」

「……???」


 ちゅ…………。


「!?」


 軽く触れるキス……だと思ったら。


 ペロッ…………。


「慧さんっ!!??」


 手のひらに唇じゃない感触。

 温かくてしっとりとしたそれに、莉央は布団から飛び出した。


「やっと出てきた」

「い、今のって……」

「なんだと思う?」

「あ、うっ……その……」


 ニヤニヤと笑う慧は完全に楽しんでいる。


「慧さん!」

「くくっ……これくらいは昨日のご褒美として許してくれ」


 赤い顔の莉央をそっと引き寄せて、慧は満足そうにキスを重ねた。


To be continued

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ