馬鹿にされたらちゃんとやり返そう!
7話です。
車に乗って数十分移動すると、そこそこ大きな家に到着した。
そして家の薄暗い地下に俺達は連れて行かれ、廊下の先にある牢屋に案内された。
10人くらい子供が中にいるのが分かった。
「あれ?ここがそうなの?」
「ああそうだ」
「こんな牢屋みたいな場所に保護してるの?もっとちゃんとした部屋じゃないの?」
「「ぷっ、はははははははははっ!」」
誘拐犯2人は笑いを我慢していたのか噴き出して、大笑いし始めた。
子供の演技だとも知らず。
「バーーーーーカ!
まだ気づかねぇのか?
俺達は優しい奴らじゃねーんだよ。誘拐犯だ。
お前達子供を売ってがっぽがっぽ稼ぐ奴らだ。お前らに豪華な部屋なんてある訳ねぇーだろ。
残念だけどもうパパとママには会えないぞぉー」
「俺パパとママいないよ」
「え?あ、あ、そうなのか?
だがもうお前は家には帰れねぇーからな!一生奴隷だ!
分かったらさっさと中に入れ!」
俺の答えに誘拐犯は一瞬戸惑ったが、牢屋の鍵を開け、俺達を中に投げ込んだ。
「じゃあな。せいぜいそこでお友達でも作って、余生を楽しむんだな。
はははは!」
「ああそうだな
はははは!」
誘拐犯の2人は笑いながらどこかへ消えて行った。
「まったく酷い奴らだな~。子供なんだからもっと丁寧に扱えよ。
まあ尾行するよりも面白かったからいいけど。
いや、やっぱ後でボコるか」
まあ問題はこれからどうするかってことだ。
まさかこんなに子供がいるとは思ってなかったからな~。
正直もう売り飛ばされてると思ってたから。
爆破して強い奴を炙り出そうって考えてたけど、これじゃあ爆破できないな~。
う~んどうしよう?
いや考えるのは辞めよう。
俺らしくない。
こういう時こそ適当に戦いまくるか。
爆破ができないのは残念だけど。
それはそうと。
あいつ大丈夫か?
俺は牢屋にいる10歳くらいか?
1人の黒髪の男の子を見た。
牢屋に入った時から目がいった。
何やら凄い汗をかいているし、キョロキョロとして落ち着きがない。
「おい、お前大丈夫か?」
俺は近づき、声を掛ける。
「・・え?僕ですか?」
「ああお前だ。さっきから落ち着きがないぞ。汗も異常なほどにかいているし」
「ご、ごめんなさい」
「いや謝らなくてもいいでしょ。まあこんなところだからな。不安なのは分かる。
でも安心しろよ。
すぐにここ出れるから!」
「え?何を言って・・」
牢屋の鉄格子と周りの壁は魔力で強化されているが、俺にとっちゃこの程度簡単にぶち壊せる。
ドン!!
俺は鉄格子をパンチ1つでぶち壊した。
いや、ぶち壊したっていうより吹っ飛ばしただな。
「な?すぐ出れるだろ?」
「えぇ~~~?」
男の子はビックリ、唖然。
「なんだ!?何の音だ!?」
だが鉄格子をぶち壊すと、その音を聞きつけすぐにさっきの誘拐犯2人組を含んだ計3人が慌ててこっちに向かってきていた。
「おっ?来たか。まったく子供相手に多すぎだろ。ビビり共が」
俺はあいつらを戦うために牢屋から出る。
「あっ。さっきの君さ、俺があいつら倒すからその子達外に連れ出しといて」
ついでにさっきの黒髪の子にそう頼む。
子供達を全員外に出してくれたら好きにヒャッハーできるからな。
「え!?全員倒すってそんなの無理ですよ!相手は大人で3人!しかも全員魔力持ちですよ!」
黒髪は立ち上がりそう言ってきた。
「はっはっはっ
大丈夫大丈夫。心配すんなって。
まあ見てな。俺の強さ、圧勝するところをさ。結構面白いと思うぜ」
「なっ!
おい!ガキが1人牢屋から出てるぞ!」
そんなことを話していると
誘拐犯共が俺の目の前に到着し、足を止めた。
「久しぶり。おじさん達!さっきぶり」
俺は手を上げて挨拶を交わす。
すると一番先頭にいる俺を誘拐し、散々馬鹿にしてきた1人の男が口を開いた。
「おじさんじゃねーよ!お兄さんだ!
ってそんなことはどうでもいいだよ!
てめぇー、どうやってこの鉄格子壊しやがった?
いや誰が壊しやがった?魔力でちゃんと強化しておいたはずだぞ」
あれで強化ってww
おっと笑っちゃだめだよな。
俺は笑いを堪え
「あいつが壊しました」
牢屋の中にいるさっきの黒髪に指をさし、犯人に仕立て上げた。
「え??????
ええぇーーーーーーーーっ!!!!」
黒髪の子は驚いたように大声を出した。
笑笑。
「ほおぉ。てめぇぇ。どうなるか分かってんだろうな?」
男は黒髪の子を睨みつ、ボキッボキッと拳の音を鳴らした。
どうやら信じてくれたみたい。
こんなに簡単に信じるなんて、どっちが馬鹿なんだかww
「こ、壊したの僕じゃないですよっ!!違います!!僕じゃないです!!」
「はっ
誰が信じるかよ。
悪いこと奴は皆そういうからな。
まあ取り敢えず俺にボコられとけよ
ははは」
誘拐犯の男は愉快そうに笑いながら牢屋の中に入るため歩き出す。
そして俺の横を通り過ぎた瞬間
「あ?何手掴んでやがる?」
俺は男の手を掴んだ。
そして
「ふっ。ふふふふふふふふふふっ
あはははははははははははははははははっ!!
嘘だよばぁ~~~かww
こいつじゃなくて俺が壊したんだよww!
べろべろべろ」
相手を馬鹿にするように変顔を披露してあげた。
俺を馬鹿にしたお返しだ。
嬉しいだろww
「っっっ!!
ガキがっ!!!!!」
男はぶち切れ。
顔を真っ赤にして俺を拳を向けた。
だが
「ふっ」
俺は掴んでいた手を使い背負い投げをして
「がっ!」
男を地面に思い切り叩きつけた。
「こいつっ!」
「てめぇっ!」
続けて残り2人の男が慌てて俺に攻撃を繰り出してくる。
だがこいつらは正直弱い。
そこら辺のチンピラレベルだ。
だから
一瞬で勝負は着いた。
2人の攻撃が俺に届く前
その前に瞬時に相手の懐に入り込み、両手の拳をそれぞれ2人の腹に同時にぶち込んだ。
「「がはっ」」
っと言いながら2人は地面に倒れた。
「はあぁー。こいつらやっぱり弱かったな」
3人は気絶
俺の勝利だ。
「あっ!!
いっけねぇー。強い奴がいるか聞くの忘れちまった。ちくしょー。
まあいいか自分で探せば。
さあー、強い奴出て来てくれよ」
来なかったら爆破しちゃうからな。




