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3/8

ぼったくりをする店はクソ!

3話です。

()は相手が考えていることです。

「はぁ~やっと着いた」


北海道は広すぎる。

やっとの思いで俺は札幌に到着した。


「それにしても・・」


ネットで見た通り多くの建物が崩壊していて、ボロボロな酷い状態だった。

電気もほとんどついてないし、雰囲気も最悪、夜の8時くらいなのに人がほとんどいない。



でもまあいいか。

俺は人多いとこ嫌いだし。


それにしても腹減ったな。


おっ

丁度目の前に少しボロいけど、食品サンプルが飾られるている飲食店みたいな建物があるから入るか。


こんな治安でよく飲食店なんてやるもんだ。変わりもんだな。


「邪魔します。今やってます?」


「いらっしゃいませ~。はい開店していますよ」


店に入って声を出すと、奥から黒い服を着た男がニコニコしながら出てきた。


店の中には誰もいない。

やっぱり客足は悪いんだろう。


「こんにちわんわん」


「わ、わんわん?」


「あ、気にしないで下さい。俺流の挨拶です」


「は、はあぁ。

ところでお客様。背格好が小さいようですが、親御さんはどちらに?」


17歳だけど俺の身長は152cmと小柄。

この人が子供だと思うのも無理はない。


「こう見えても17歳なんすよ。気になさらず」


「そうでしか。それは失礼いたしました」


「席ここでいいっすか?」


「はい。どうぞごゆっくり」


俺は椅子に座り、机の上に置いてあるメニュー表を広げた。


「この店のおすすめって何かあります?」


「そうですね~。こちらのチキンライスなどはいかがでしょうか?」


「チキンライスか。悪くないっすね。

う~ん

じゃあこの豚骨ラーメンで」


「はい、受け・・え?」


「いや、この豚骨ラーメンでお願いしやす店長さん」


「・・・承知しました」


店員(ちっ。なんだこのチビ坊主。坊主の半袖半ズボンで挨拶からして変だったが、とんでもねぇクソガキじゃねえか。それに俺は店長じゃねぇよ。

まあいい。こいつからはいつもよりも多くぼったくってやるか)


豚骨ラーメン楽しみだな~。久しぶりだからな飲食店のやつは。


5分後


「どうぞ。豚骨ラーメンです」


さっきの店員の男がラーメンを持ってきた。


「ありがとーます。

お~。結構上手そうっすね。」


ボロ店にしては結構上手そうだ。

入って正解だったな。

500円だし。


「・・ごゆっくりどうぞ」


店員(なにが結構だこのクソガキ。後で搾り取ってボコボコにしてやる。今の時代は軽い犯罪なんて捕まらねーからな)


「へーい。いただきます」


5分後

俺はラーメンを食い終わった。

見た目通り結構上手かったな。


「お~い。お会計お願いしや~す」


「はい。え~合計で5万になります」


「は?」


今なんて言った?

聞き間違いか?


「えっと何?5万円?」


「はい。さっさと払ってください」


店長はニコニコと笑って頷いた。

胡散臭い笑顔だ。


「5万って。高級店じゃねぇんだから」


「当店は高級店ですよ」


「どこもボロボロだぞ。特にこの机とか椅子とか」


「こういった雰囲気の高級店が最近のブームでして」


「メニュー表には500円って書いてあったんだけどな~。

4万9500円が雰囲気料か?」


「はい。さっさとお支払いください」


なるほど。

人生で初めてだ。

これがぼったくりか!


まあ結構おもろいやん。


「店長さん」


「私は店長ではありませんが」


「あなたには2つの選択肢があります」


「話聞けやクソガキ」


「1つ目はぼったくりを辞めて会計をちゃんとメニュー表の通り500円にする」


「ぼったくりとは言い掛かりは辞めてくださいよ。クソガキ」


「2つ目はこのまま俺にこの店を木端微塵にされる」


「ふっ。なんだそれww

いい気になってんじゃねぇぞクソガキ」


店長は爆笑。

できるわけがないと思っているらしい。

それに本性が出ちまってるぞ。


「どっちにします?」


「あぁww。そうだなww。

じゃあ3つ目の選択肢でお前が5万払って俺にボコボコにされるってのはどうだ?」


「なるほど。2つ目がいいってことっすね?」


「ぷっ。やれるもんだったらやってみろよクソガキww。その前にボコボコにしてやるから」


「じゃ遠慮なく」


俺はこのぼったくり店を吹き飛ばすために、テーブルに手を置く。

まあこんな店世の中のために無くなった方がいいだろ。

決して俺が爆破したいと思ってるわけじゃないぞ。はははっ。


この世界には魔力を持っている人間の四分の一くらいが独自の能力”固有能力”を所持している。

俺は運よくこの固有能力を持っていた。


俺の固有能力は自分自身の皮膚で触れた箇所に見えない爆弾を設置するというもの(流す魔力の量によって爆弾の威力が変わる。長く触れていれば流す量を多くできるから威力は上がる。一個の爆弾に流せる魔力には上限がある)。

これは自身のタイミングで爆発させることができ、勿論一発の威力に上限はあるがこのくらいの小さな店を木っ端みじんにするのは容易だ。

まあ設置の数には上限がないからたくさん設置すればするほど威力は上がるんだけどな。

ちなみに爆弾は透明って言ったけど、目に魔力を集中させると見ることができる。


「遠慮なく?

テーブルに手を置いて一体どんなことをしてくれるだ?」


店長は完全に俺のことを馬鹿にしている。


「俺の能力は簡単に言えば爆弾を設置する能力だ」


「・・は?」


「こんなボロい小さな店は一瞬で木端微塵だなww」


俺はニッッコニコで言う。

手で触れた部分にはもう爆弾は設置済みだ。

いつでもいける。


「はっ嘘だな」


店長は分かり易く焦った顔をした。


「もう設置したからな。

いくぞーーーーー!!

3、2、1」


「ま、待ってくれ!お前は出禁だ!今すぐ出ていけ」


俺の雰囲気から嘘ではないと思ったのかそんなことを言ってきた。


「もう遅いっすよ。

0!」


ドオォォォォォォーーーーーーーン!!!!!!!


俺は遠慮なくぼったくり店を爆破した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よいしょと」


俺は崩壊した店の瓦礫の山から体を出す。


「ふぅーー。やっぱり建物を爆破するのは気持ちがいいな~~。

俺の家も我慢できずに最後爆破しちまったし、いや~ありがとう店長!

こんな爆破しやすい建物を用意してくれて!

気持ちが良かった!」


親指をグッと立てる。

お礼は大事だ。

しっかり言わないとな。


「こ、この、クソガキがっ。

マジでやりやがったな。それに俺は店長じゃねぇよ」


すると店長が瓦礫から頭を出した。


「おー良かったよかった。死んでなかったか。やるやんけ」


魔力持ちだったし、手加減したから大丈夫だと思ってたよ。


「まあ。ここの修理費は5万以上かかりそうだけどなww

頑張れよ

ハハハハハハッ!!」


俺は笑いながら店を去った。

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