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神話:昔話

始まりは、世界からあぶれた龍でした。

彼は悲しくて悲しくて、一人でこの世界に閉じこもりに来ました。

悲しいのに、悲しみ方を忘れてしまった龍は自分でも訳が分からず、炎を吐いては叫び続けました。

「寂しい。悲しい。でも、もう傷つきたくない」そう一人で叫び続けていました。

しかしそこには二人の神様がおりました。

神様は泣いている龍に元気になってもらおうと頑張りますが、龍は一向に泣き止んではくれませんでした。

龍は信じない、わからない。うそつきと言って、話を聞いてはくれません。すごく、すごく傷ついてきたのでしょう。

そんな龍に神様は言いました。契約をしよう。誓いだ。約束。決して破ってはいけないもの。それなら、僕たちは絶対に君を裏切らない。私たちは絶対にあなたを裏切らない。私たちの最後の一瞬までそばにいるわ。自分たちを犠牲にしてまでの誓いを龍は一度だけ信じてみることにしました。

そして、二人の神様は本当にその誓いを守ったのです。その頃には、誓いを守った二人の神様を、龍はとても愛していました。とてもとても大切になっていました。二人がいなくなった世界で龍は泣きました。

悲しみ方を龍は思い出してしまいました。悲しくて悲しくて、ずっとずっと泣いていました。辛くて辛くて、泣き叫んでいました。

龍が泣いた世界では、影が光を覆い消え、龍の涙で海が荒れます。

龍は泣きました。たくさん、たくさん泣きました。そしてある時、二人の神様が残したものを思い出しました。それを思い出して、龍は最後に大きな涙をこぼすと、二人と出会った世界で丸くなりました。そして永遠の眠りについたのです。

これが、誓いの始まり。そして龍はいつの日か大きな大きな木になりました。

そして龍の持っていた魔力がやがて世界を包み、この世界に魔法が誕生しました。


これは神話。とある世界の昔話。そして、またこれからはじまる物語。

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