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対象者は妻だった  作者: サエキ タケヒコ
2/6

2 追及


「まずい。対象者の浮気相手は知り合いだ」


 俺はすぐに相棒に連絡した。


「すぐに交代要員を送る」


「頼む」



 俺は車の中で代わり調査員の戻りを待った。


 俺は自分の見たことがまだ信じられなかった。


 艶やかに化粧した妻は自分が見たことのない顔をしていた。


 車の窓ガラスが叩かれた。


「お疲れ様」


「お疲れ」


「で、どうだった」


「ばっちりだよ。二人でラブホテルに入って、二時間後に出てきたところを写真に撮ったよ」


 同僚が俺にデジカメを渡した。


 それを確かめた。


 妻がラブホテルから出るところが写っていた。




 深夜に帰宅した。


 妻はまだ起きていた。


「遅かったのね」


「なぜだ」


「何が?」


「浮気をしているだろう」


「何を言っているのよ」


「しらばくれても無駄だ」


 プリントしたばかりの写真を投げた。


「これが証拠だ」


 妻の顔が紙のようになった。


「ごめんなさい。だって、あなたがいつも遅いから」


「夫の帰りが遅いなら、浮気をしてもいいのか」


「寂しかったの」


 妻は泣きだした。


「でもあなたのことを愛している」


「何をしらじらしい」


「お願い。信じて」



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