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グラップルファンタジー  作者: 無為無策の雪ノ葉


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21/66

こんぷりーとだよ!

「アラタ、聞いたか?」

「ん? 聞いてないよ」

「一年が、あのコナンの連中をやったそうだ」

「ふーん」

「あまり興味がなさそうだな」

「まーねー」

「おいおい、お前にも関係があるかもしれないんだぞ」

「どーせ、テツオのおきにーでしょ」

「そうだぜ。あいつがやったみたいだな」

「その、ジョージィ? そんなにすごいよーには見えなかったからなー」

「今回ばかりはアラタの目が間違っていたと思うぜ」

「そーかなー、と、よっと」

「お、おい、そっちは壁だぞ」

「んー?」

「何でお前は塀の上を逆立ちで歩いているんだよ」

「んー、気分?」

「たく、で、どうなんだ?」

「何がー?」

「お前が出した条件が一年でトップを取れ、だろ? もう認めても良いんじゃあないか?」

「そうかなー」

「そうだぜ」

「そうかなー」

「そうだっつぅの」

「まだ判断するには早いと思うなー」

「俺は認めても良いと思うぜ」

「そうかなー」

「そうだっつぅの」


「だらぁ」


「じゃあ、聞くけどさ。アレが四面楚歌に入れるレベルだと思う?」

「いや、それは……」

「それが答えじゃん」

「いや、確かにそうだけどよぉ。もう少し長い目で見てやれよ」

「テツオ、本気で言ってる?」

「あ、い、いや、すまん」

「託されたさー、四面楚歌にはヌルいのはいらないの。それでレベルが落ちるくらいならしょーすーせーえーでいいの」

「あ、ああ。そうだったよ。俺が悪かった」

「テツオもさ、クラウンを取ったからヌルくなったの?」

「いや、すまん。そうだった」

「クラウンはつーかてんでしょ」

「あ、ああ」

「コナンとか坊ちゃん高の相手をしてる暇はないの」

「あ、ああ、そうだったな。あの程度なら一年にでも任せておけば良い。そうだったな」


「んがぁ」


「そうそう」

「だけどな、これで来ると思うぜ」

「その、ジョーイくん?」

「上路だろ」

「え?」

「あー、まぁいいよ。その上路だよ。アラタの評価がどうであれ、挑んでくるだろ」


「だ」


「ふーん」

「だからよ、今がどうであれ、相手をしてやれよ」

「ふーん」

「だからよぉ、お前に憧れて来たようなヤツだぜ」

「そこなんだよなー」

「何も悪いことないだろ」

「こーじょーしんは必要だよ、うん」

「それ、お前の師匠の真似かよ」

「師匠の師匠らしいよ、まったく、困ったもんだーぜー」

「困ってないだろ」

「そーそー」

「たくよぉ。こんな適当なのが」

「てきとうなのが?」

「なんでもねぇよ」

「そっかー」

「そうだよ」

「そっかー」

「ああ、そうだよ!」

「しかし、暇だよね」

「俺は暇じゃねえよ」


「そがっ」


「暇だよー」

「暇なのはお前だからだろうが」

「そう?」

「そうだよ」

「で、こいつら何だったかな」

「ライジンのヤツらだろうが。あー、くそ、何で俺一人でよぉ。アラタ、お前も降りてきて手伝え!」

「あー、手が痺れてきた」

「だったら、降りてこい!」

「えー、じゅーじゅーの半分こじゃん」

「お前なぁ、コイツら意外とやるぞ」

「ライジンなんて沢山ありそうな名前を名乗ってる雑魚なのに? 強い雷神さんに悪いと思わないのかな」


「な、何だよ、コイツら……」

「たった二人で……」


「おら、お前らでラストだ」

「おー、これでこんぷりーとだね!」

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