9/11
日常その9
死の眠り
家に帰る
玄関を見るとまた誰かが来ているようだ
パパの知り合いだろうか。それともママの知り合いだろうか
どちらにせよ、私に痛い事をするのは決まっているのだろう
最近、逃げるともっと痛くされるのを頭で分かっていても
それでも隠れたり逃げたりするようになってきてしまった
それと同時に痛い事をされてる最中の記憶も続くようになって辛い
...あぁ、また呼ばれた隠れなきゃ
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見つかった、また、痛いことを、されるんだ
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目が覚める
......
身体が痛い
肩、胸、胸の下、股、脚、腕、お腹......
そこらじゅうが痛む
特にお腹が痛い
頭はズンズンとした痛みと締め付けられるように痛む
全身に力がもう入らない
次に倒れた時はもう目覚めないと感じる
もう安心して寝る事は出来ない
こうして安心して眠る事のない日々が始まった