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玉を磨く男

私の前には色とりどりの玉が見える。


それらは一つ一つ形や大きさ、色合い、明度、彩度などさまざまである。

中にはどんよりくすんでしまっている物や澱んでしまっている物もある。

たがそんな玉でも根気よく磨いて行けば、光り輝くこともある。

ただ、芯まで濁っていれば消えて無くなる。


私はそんな色とりどりの玉を磨くことが好きだ。

玉に合わせて様々な磨き方をした時、それに答えて輝いてくれた時は極上の幸福感を得るのである。


ふむ、次の玉も来たようだ。




「・・・さまの近くが良いです。」

「それだと記憶の継承は出来ないけどいいのかね?」

「大丈夫です。次もきっと・・・。」

「あと、何か希望はあるかい?」

「私は少し大人しい子だったので、少し元気なのがいいです。」


「・・・以上でいいかね?」

「はい。ありがとうございました。おじいさんもお気をつけて。」

「では、また。良い人生を・・・。」



これまで私のことを、ゼウスやオーディン、モノリス、仙人、神様など呼ばれることはあった。

おじいさんと言う響きも良いものだ。


あの玉たちは光り輝きその内、私と同じ存在になるだろう。

それを楽しみに今日も玉を磨くのである。


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