Act8-ex-1 ヘン様とカティ~大好きなの~
本日三話目です。
カティ視点となります。
ぱぱたちがかえってきてくれた。
ぱぱはちょっとつかれているみたい。でもすごくうれしそうだった。
でもレアままはちょっとふまんげなの。なんでだろう?
『大方、そなたのぱぱとあまり一緒にはいられなかったとかであろうよ』
『そうなの?』
『あくまでも大方、あー、たぶんそういうことさ』
『ぱぱといっしょじゃないとレアままはやなの?』
『まぁ、好きな相手とは一緒にいたいものだ。カティにも心当り、いや、そういうことはあるだろう?』
『わふぅ。カティはぱぱとティアリカままといっしょならうれしいの!』
『なら、そういうことさ。ただレアままの場合はもっとぱぱを独り占めにしたいのさ』
『どうして?』
『そうさなぁ。カティがもう少し大きくなれば自然とわかる』
『そうなの?』
『あぁ、そうだよ』
ヘン様が笑っている。
さいきんのヘン様はよく笑ってくれる。少しまえはおごりんぼうだったのに、いまはよく笑ってくれるの。
『ヘン様、ヘン様』
『うん?』
『カティのこと、すき?』
『……面と向かってよくそんなことが言えるな、カティは』
わふぅ?
ヘン様がため息をついたの。どうしたんだろう?
『ため息、どうして?』
『……あー、まぁ、なんだ。カティは純粋、ん~、まっすぐないい子だなと思っただけだ』
『カティ、いい子なの?』
『ん~。我から見たらそう思うぞ? ほかの子供をよく知らんから、一概的……はっきりとは言えないが、おまえさんはいい子だと我は思うぞ』
『わ、わふぅ~』
『どうした?』
『ヘン様がカティをほめてくれたの。はじめてなの』
『そ、そうだったか?』
『わふぅん! そうなの!』
ヘン様は少しまえまではおごりんぼうだったの。だからほめてくれたことはなかったの。
でもいまはじめてほめてもらえたの!
『わふぅ、わふぅ!』
『……我が誉めたくらいでそんなに嬉しいか?』
『くらいじゃないもん! ヘン様がほめてくれたからうれしいの!』
『……そうか、本当にカティは変わっているな。我に誉められるのがそんなに嬉しいとはな』
『だって、カティはヘン様がだいすきたもん! ばぁばはいるけど、ヘン様はカティのおばあちゃんだもん!』
『……そうか』
『わふぅん!』
ヘン様ははずかしそうなの。でも声はうれしそうなの。
ヘン様もカティをすきでいてくれたらうれしいの!
『それでヘン様、カティのことすき?』
『……そうさなぁ』
ヘン様は笑っているの。
うれしいのかな?
ヘン様がうれしいのであれば、カティもうれしいの!
「カ、カティちゃん」
わふぅ!
ティアリカままのこえなの!
『……ほれ、大好きなままが来たぞ。相手をしておやり』
『でも』
『我とであればいつでも話はできる。だが帰って来たままとはいまだけだぞ?』
ヘン様の言う通りかもしれないの。
ヘン様とはいつでもお話ができるけれど、かえってきくてれたティアリカままはいまだけなの。
あしたにはいつものティアリカままになっちゃう。
じゃあやっぱりティアリカままとおはなしするべきなのかな?
『悩むことはない。ままを優先、ままと先にたくさん話をしてきなさい。寂しいのを我慢していたんだ。今日くらいはわがままになってもいいのだよ』
『わふぅ~。わかったの。でもまたあとでなの!』
『あぁ、また寝た後でな』
『またなの、ヘン様』
『ああ、またな。カティ』
ヘン様が見送ってくれる。きょうのヘン様はいつもよりもやさしいの。でもカティはどんなヘン様でもだいすきだからいいの。
『ヘン様もティアリカままも大好きなの』
えへへへと笑いながら、大好きなティアリカままのところへ、匂いを辿ってむかったの。
続きは三時です。




