新たな始まり
「何だ、この場所は…」
その部屋は、一面が白く広い所だった
どう考えてもあの一面草原で仲間たちの死体が転がっていた場所とは思えない
「ようこそ、生死の狭間へ」
「...誰だお前」
それは、白い服を着ていて杖を持ったヒゲの長い老人だった。
村長でさえもこんなひげじゃなかったが…
「誰だジジイ?」
「じっジジイじゃと?!わしはこの世を統べる神ぞ!」
どうやら、この老人だいぶ頭が残念なようだが
だいたいこの場所はなんだ
まてよ、まさか三成公が負けて関ヶ原のあの地を徳川が神の手で?
「何を考えてるかしらんがお主にはこの世界とは別の場所へ行き魔王を倒してほしい」
「何言ってんだジジイ?」
「言ったとうりの意味だ。でも流石に何も無しで魔王を倒せと言うのも無理があると言うものだ、そこでお主には能力と武器を授けよう。あとジジイではない。おじいちゃんは優しいのだ」
「...えっとなぜ勝手に話を進めているのですか?」
「まぁよい。話は後でしよう。おじいちゃんは優しいのだ」
「いやちょっと待て。今生きているなら元の世界に返させ…っ?!」
白い一面の地平線が眩しく輝き
賢虎を強い光が包む
「うっ、うわぁぁあ!」
目の前が暗い
大体なんだあのジジイは…人の話ぐらい最後まで聞け
ん…目が開かない
少し時間があき、耳には遠くから騒がしい人々の喧騒が聞こえてくる
まさか争いか?!
急いで目を開けねば
すると先ほどまでは開かなかった瞳が
先ほどの重さを感じさせ無いような
軽さで視界が開ける
俺は道から少し外れた草原の上に寝転んでいた
目の前の道には商人と思われる人間が馬車に荷台を運ばせて歩いている
周りには剣や弓、そして何故か杖で武装している人間が周りを警戒するように歩いている
その人間たちが歩いてきた方に目を向けると大きな砦が構えていた
入り口であろう扉の前には完全装備に見たことがない鎧を着て砦に入る者に許可を与えている
なんなんだここは…
「そこが異世界じゃよ」
「あっ、ジジイ!どっどから話しかけてるんですか!?」
「君の頭の中に語りかけているんじゃよ。優しいおじいちゃんじゃろ?」
「やはりジジイなのに仏でしたか…本当に失礼しました!」
何もない所に全力で土下座する姿は実に滑稽で、はたから見れば奇妙極まりないが前世では仏とは神と同じようなもので農民であった我々の唯一の心の拠り所でもあった
その仏をジジイ扱いなんぞできるはずもない
が、すっかり呼び慣れてしまったのでこのままこれでいこうと思う
や、別にバカにしてるわけではなく逆にこれは尊敬であって…
「いやいや、そんな謝ることでもない
勝手に呼び出し勝手にここに連れてきたわしも悪いんのじゃよ。」
「じゃあ早速だがギルドと言う所でクエストを受けるのじゃ」
「ぎっギルドですか?」
「そうじゃ街の人の依頼を受ける所じゃよ、もちろんクエストをクリアすると賞金つまりお金が貰えると言う事じゃよ」
「おっお金だと!」
「やけにお金に反応するのう」
「当たり前じゃないですか!お金があれば何でもできるんですから!」
「まっまぁそうじゃけどな...ってそんな事はどうでも良いんじゃよ!」
「はっ!すいませんついとりみだいてしまいました、でっどこにあるんですか?」
「それは、...じっ自分で考えるんじゃよ」
その言い方は、全体に知ら無いと思う言い方だった
「まっ街の人に聞く練習じゃよ!」
「わっ分かりましたよジジイ
俺は、言われるがままにギルドを目指し歩き始めた
「ここかなぁ?」
なっ長かったここに来るのに3時間ほどかかってしまった、まぁ良いここから俺の新しい人生が始まるのかと思うと心がわくわくしてきた。
「ガチャ」
「いらっしゃいませ!何名様でしょうか?」
「いや、俺は客じゃなくてだなギルドに入ろうと思ってきたのだが」
「あぁそうでしたかならあちらの受付口までどうぞ」
「分かりました!ありがとうございます」
「いえいえ頑張って下さい」
「はい!」
「あのギルドに入りたいんですけど」




