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第80話

シアイ シュウリョウ

コンカイノユウショウシャハ アナタデス


私が優勝した。

それはつまり、私は生き返るという事。

でも、それ以前に知りたいことがあった。

「あの、聞こえていたら答えてください。私以外の皆はどうなるんですか?」


……


声は答えない、まだ残っている謎のひとつなのに、本当にどうなるんだ。



ミナサンハ


コノクウカンノ ジュウミンニナリマス



と思っていたら、声が答えた。

この空間の住民?

それってどういう意味だ?




その時だった。




ガシャーン!



「!!」

何かが壊れるような音が響いた。

辺りを見回すが、特に何が壊れたような雰囲気は無い。

何か変わったところを探していると、見つけた。

消えていた扉が現れていたのだ。



……トビラガ



声が聞こえた。

扉が? あれは自分でした事ではないのか?

考えていると、一筋の光が現れた。ミカやモク達が現れたものと同じだ。

そこから現れたのは、まるで光のような少年だ。

全体が白く、肌までも白い。そんな少年が目の前に現れた。

「君は、誰?」

参加者にこんな少年は居なかった。けどここに居るということは関係があるはずだ。

「……」

少年は答えず、顔をうつむけた。

誰だか分からない、けど、少しだけ、予想がついた。

「もしかして、君は…」


その時だった。



イレギュラーハッセイ イレギュラーハッセイ


サンカシャノカズガ ゲンショウシマシタ


ナノデ タダイマヨリ ハイシャフッカツセンヲ オコナイマス



あの声のようで、あの声ではない声が聞こえてきた。

敗者復活戦?

優勝者は決まったのに、何故今になって?

しかし今はこの目の前にいる少年だ。

「……ゴメン ナサイ」

少年が喋った。

その声は、あの声のものだった。

「君は……誰?」

再度訪ねる。

「ボクハ イママデシカイヲ シテイタモノ」

すると少年は答えた。やはりあの声の主だった。

聞き取り難さは変わってないな。

「じゃあ、あの声は?」

「……アレハ ボクデアリ ソシテ ボクデハナイ」

僕であり、そして僕ではない。どういう意味だ?

「何がどうなっているの? あの声は、何故今さらになって敗者復活戦を行おうとしているの?」

「ソレハ…」

「そこからは私が答えようじゃないか」

新たな声が聞こえた。

この声は……





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