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第73話

私を捕まえる為にこちらへと伸びてくる。

しかし、そのロープ達は、

私に当たらなかった。

到着する前にロープは、

切り刻まれたのだった。

私が何をしたのか。

簡単にいえば、私自らを刃にしたのだ。




扉を抜けたら、そこはやはり闘技場でした。

中に入った彼女を追っていると、3人の参加者と話を始めました。内容はここからでも聞こえ、何でも今からここで大会が始まるのだとか。しかも優勝賞品は、二回戦の突破だそうです。


それにしても……

あの4人、とても仲が良さそうです。


……私にも

あんな友達

居たのでしょうかね……





私は自らを刃にした。

方法は簡単。まず下向きの重力を私の体に移す。重力に従い私は下へと落ちる。次に右向きの重力を十字架にかける。すると十字架は右へと落ちていくが、鎖により私と繋がれているとなると私と共に十字架は右へと落ちようとするが、私自身の下向きの重力が勝るように加減するするとどうなるか、足は動くので、十字架は右へと落ちようとして私を軸に回転を始める。それに腕の力を合わせてさらに回転する。

十字架は鋭利なので、動いていれば切れ味を生む回転の刃。いや、回転十字架だ。

何とか成功だな、あの時ハカセから、『私達に痛みが無いのは、俗に痛覚と呼ぶものが存在しないからでね、そのついでかは分からないが、三半規管も無くなっているんだ。この椅子に座って、いくらグルグル回っていても目が回らないんだよ』

最初は何でそんな事してるのか分からなかったが、まさかそれが新たな技を生むとは思わなかった。

現に今、ロープは私に届いていないし、目も回っていない。

その時だった。

木の幹からのロープが途切れた。しかしこうなったら、次に来るのは……

来た。

四方の木の幹の内、1つは木の根なんだ。伸ばされたロープに動きを封じられ、木の根に刺される。それがモクのこの技だ。

それがこちらに迫る。今のままでは避けられない、かと言ってこの回転であの木の根に対抗は出来ない。

上手くいったとして、十字架が木の根に刺さり動きを止められるだろう。

右手は鎖で十字架と繋いでいるから離れられない……ん?

……そうか、これはいいだろう。

試すなら今。

成功は勝利

失敗は敗北

チャンスは今だけ、ならば私はやるだけだ。

十字架の重力を無くした。しかし回転力は落ちない。

右手の鎖を腕から外し、十字架にだけ結びつけた。


そして木の根目掛けて、

ブォン!

十字架を投げつけた。

回転の力を得た十字架は、

ズバンッ!

今までよりも大きい音をたて、迫る木の根を断った。

しかし、それだけでは十字架の力は変わらず。

「なっ!?」

ズバンッ!

再びの大きな音をたて、木の根の後ろにいたモクを断った。


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