表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/93

第67話

オマタセシマシタ ダイサンカイセンヲ ハジメマス

ミナサン クジヲヒイテクダサイ

テルとキキは負けてしまったらしい。ちなみに相手はレインとマイだった。


しかしだ。今の私にはそれ以上に気になっている対戦カードがあった。

アロマ対ミカ

ちょうど私の試合の前だったらしく、故に見ていない。

だから私は2人を探した。どちらでもいいから会えれば、話を聞けるからと思って。

探した結果、出会ったのはアロマだった

「アロマさ…」

聞く前に勝敗が分かってしまった。彼女はとても落ち込んでいた。それは香りのダメージからではない、ショックからくるものだ

「……ツバサ」

アロマが私に気付いた。

「すみませんね、約束を果たせなくて」

申し訳なさそうに、しかし悲しみいっぱいの表情で微笑んだ。

「……相手はミカだったんですよね?」

アロマは頷いた。

「……話してもらえますか? 何があったのかを」

つらい思い出だとは分かっている。けど、それを聞きたくて探していたんだ。

「……分かりました。お話しいたしましす」




また、駄目だった。

私はただ、………に。…れ…い……なのに。

あの時がチャンスだった、なのに……

のに……



シアイ カイシ!


カーン

「行きますよ!」

私は……ただ、


バチ

肩に何か当たった。

何だろう?

でもそんなのどうだっていい、

私はただ、………に…れた…だ…


バチ バチ バチ

肩に腕に頭に何かが当たる……何だろう?

でもそんなのどうだっていい、

私はただ…


バチン!

見ていた右手を弾かれた。

……何だろう?

今のはいったい……分からないや。



でも、ただ一つ分かる。


「トドメです!」

あれは、






これから先に邪魔だって事だ。







                           ドスッ




「え……?」





  


                          ドシャ






「大振りな攻撃のせいで、心臓に砂の槍を受けました。あれが一撃必殺となって……私は負けました」

「……」

「作戦にしては手が込んでいましたし……何か思い考えていたと思います」

「……ありがとうございます。思い出すのも辛い筈でしたでしょうに」

「いえ、大丈夫ですよ。これが戦いの道ですからね」

「……」

「ツバサさん、頑張ってくださいね、あなたにはまだ約束をした友がいるのでしょう? 彼女の為にも、そこまでは絶対に負けてはいけませんよ?」

「……はい」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ