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第54話

「は!?」

「えぇ!?」

「……」

「……」

レインとミカは驚きの声をあげた。

……予想はしていた。決勝は四人によるバトルロイヤルか、こうなるかのどっちかとは思っていたが……

いざ正解だとしたら、それは……それで……

「おい! どういう事だよ!」

レインが声をあらげて司会の声に怒鳴った。

だが聞こえる筈はないだろう、



しかし、



 どういう事って

 当たり前だろ?

 だって席は一つしか

 ないんだからな


声が返してきた。聞こえてたのか……

「だったら最初に言ってくれよ!」

レインが再び怒鳴る。

それはそうだ、今までともに戦ったペアの人と、最後の最後に戦わなくてはいけないなんて、苦しくてたまらないだろう。



 それはダメさ


司会は声を続ける。



 だって……



 そうなった方が……



 面白いじゃん?



「なっ!?」

「えぇ!?」

「……」

「……」



 とりあえず自己紹介しよう

 俺様の名前はフレイ

 このシード権大会最初の優勝者

 最初に二回戦を突破した男

 それが俺様だ!


やはりこの勝負は何回も行われていたのか……



 あ~ちなみにだが

 俺様の時は

 司会はあの声で

 一対一だったんだが

 あいつは負けた相手に

 勝敗数を教えるという

 忙しい仕事をしているからな

 代わりに俺様が

 やってあげているのさ

 だからルールを少しだけ

 返させてもらったぜ

 勝ったコンビは頑張れよ

 共に戦った相手との

 本当の決勝戦(・・・・・・)をな


 さぁ!

 話も終わったところで

 戦っていただきましょう

 決勝戦

 試合開始!


 カーン!



「……」

「……」

「……」

「……」

開始のゴングが鳴ったが、誰も動くどころか声を出さない。

当たり前だ。

ただの考えで、今まで共に戦った味方と戦わなければいけない。

それがどれだけツライか、特にミカはそうだろう。

レインも、そうだな。

しかし私と……アロマさんは違うようだ。

「……さぁ、戦いましょう」

アロマさんの声が、沈黙を破った。

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