表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/93

第52話

ミナトはガントレットを宙に浮くこちらに向けて、撃った。

ドゥン! そんな音が合うだろう。まるで濁流だ。

水の帯がこちらへと飛んでくる。私は重力を右へとかけ、右に落ちていく。

瞬間、私が先まで居たところを水の帯が通り抜けた。

「まだまだ~!」


ドゥン! ドゥン!


次は計二発、両腕から一発ずつ撃った。

私は下へと落ちて足が地面に付く前に止める、ミナトへと方向を変えて前へ落ちていった。

今のミナトは、言わば砲台だ。威力こそあれ、射撃の反動でそこから動いていない、いやむしろあれは重すぎて動けないのかもしれない。

だが私も今は鎖を体に巻いていて遠距離攻撃は不可能。なら、ミナトに十字架を当てるしかないな。

私は十字架を前に構え、突きの体制をとった。


ドゥン! 

ミナトが水を撃った。私は落下をさらに速める。

十字架と水の帯がぶつかった。

若干、私の力が勝り、十字架に触れた部分から真っ二つに水の帯を切り開いて私は前進した。

「おぉ!?」

ミナトが驚くそこに私が飛び込んで来た。

ミナトとの間合いを詰め、十字架を払う。


ガィィン!


ガントレットのついた両腕により守られた。

しかし攻撃の手は止めない、このチャンスは逃すわけにはいかないから。

十字架に重力をかけて右へ、


ガィィン!


左へ、


ガィィン!

右上へ、左下へ、右下へ、左上へ、


ガィィン!  ガィィン!  ガィィン!  ガィィン!


やはり近接では使いにくいのだろう。ミナトは先ほどから水を撃たない。

その間に十字架を、ガントレットに当てる度に重力を移した。

元より動きにくかった物にさらに重力が増え、ミナトは下へと落ち、

「……うっ」

ミナトはついに片膝を付いた。だがそれも一瞬で、すぐに立ち上がろうとしたが、私には純分な隙だった。

私は自らに重力をかけた。地球の約何分の1、つまりは月のように、私は宙を舞った。

そのままミナト後ろに回り、放った。



グラビティア・クロス







ズバシュ!










―――――――一方その頃、

丁度ツバサがミナトを飛び越えた時に、

ミカとマイの戦いに大きな転機が訪れていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ