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第45話

3人から聞いた話をまとめてみた。

この空間へ来る扉は私が入った物と、レイン達3人が入った物の2つ存在するという。

そして今からこの闘技場を利用しての、大会が行われるという。

それに優勝すると、勝敗数関係無く、二回戦突破を約束されるという事だ。

その席は、計4つ。

しかしこの大会は四回目らしく、以前に三回行われており、すでに3人が二回戦を突破しているらしい。

「聞いた話じゃ、モクがその中の一人だったらしいぜ」

「私達もここに来て初めて知ったからさ、前の大会がいつやっていたのが分からないんだよね」

「……これが最後の大会になる」

「なるほど、それで、皆は出場するの?」

「まぁな、戦った事の無い奴とも戦えるかもしれないしな」

「もし優勝したら万々歳だもんね」

「……ツバサも出るの?」

私か、どうしようかな……

でも周りを見る限り、知らない人が多いから戦う手間が省けるかもしれない。

レインと同じ理由だけど、仕方ないさ。私は他の人より試合数が極端に少ないんだから。

「うん、私も出ようかな」

「そうか、だが今度は負けねぇぞ! あれから俺も強くなったからな!」

「だとしたらまたツバサと戦うかもね、私も負けないよ~私も新たな力ってのを手に入れたからね」

「……負けないよ」

皆やる気満々だ。

私も、頑張るかな。




こうして、大会が始まった。

ルールを語ったのは、やはりあの声――――――ではなかった。


 さぁ! いまから大会のルールを発表するぜ!


分かりやすい元気な声、あの聞き取りつらい声とは別人のようだ。

そんな声が闘技場内に響き、ルールが発表された。

まずはくじを引き、そのくじに書かれた数字の参加者とペアになり戦うというものだ。

それに何か違和感を感じたが、文句を言ったところで声には聞こえないだろうから私は黙ってくじを引いた。

書かれていたのは六番、早く相方を探そう。


闘技場内を歩き回り六番の人を探したが、一向に見当たらない。

その途中、3人に出会った。

「ツバサは何番だ?」

「六番、レインは?」

「十一番だ、まだ相方に会えないんだよ」

「私は九番、マイちゃんと一緒だったんだよ」

「……良かった」

「とりあえず、俺達も早く探そうぜ」

「そうだね」

私とレインはミナト達と別れ、相方探しを続けた。




それから多分5分ぐらいが過ぎた。実際に時間の感覚は分からないが、そのくらいだろう。

今だに相方は見つからない。ただし、私だけ。

レインは探しだして、多分3分ぐらいで見つかった。

既に相方を見つけた2人組が周りに増えている。

しかし、これはこれで見つけやすくなる。私のように1人の人を探せばいいのだから。

その時だった、

「あの……」

後ろから声をかけられた。

振り返るとそこには、声の主がいた。

その人を見て、私は少し驚いた。

年齢は同じぐらいか、下。身長もそんなに変わりない、格好も、髪の長さも似ている。まるで鏡を見ているかのように何が違うのかを探すの方が大変なぐらい似ていた。


何故なら、右手に持った唯一違う可能性の高い紙に書かれた番号さえも、同じ六番だったから。


突如現れた謎の少女、それはともに戦う仲間にして鏡を見ているように自分にそっくりなのだった!(次回予告風)

たまには後書きを書こうと思ったのですが、なぜかこんな風になりました……

全部に書こうかと思いましたが、さすがに無理ですかね。


それでは、

感想及び評価、お待ちしています。

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