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第12話

攻撃が出るであろう右腕を見ていたら見つける事ができたのだ。

ミナトの右手の中に握られていたペンダントを。

鎖で繋がっている所は私の十字架と同じだが、その鎖に付いているのは、確かロケットと言われる物だ。

ああいう物は確か、写真を入れる物だよな……?


……もしかして


シパッ シパッ シパッ シパッ シパッ


カキン カキン カキン スパンッ! スパンッ!


再びの水切り、二発が両足に当たった。

痛みは無いし、足が動かなくなるという事も無いが、これは恐らく相当なダメージだ。

いつ倒れるか分からないからな、これ以上のダメージは避けたい。

取りあえずは、


ジャラ


「なっ!」

鎖をミナトの右腕に巻き付けた。

ブイを外さなければ水切りは出来ない。

そう思っていたら、その間に左腕のブイを外していた。

投げはせずに砂浜に落としただけだが、それだけでも水切りは、


シパッ シパッ シパッ


放てた。


カキン カキン カキン


全部十字架で守ると、

「まだまだ!」

ミナトは鎖の巻かれた右腕に水を溜めて鎖を伝わせた。水が鎖を渡り私の左腕に向かう。

予想は出来た、伝わせた水をナイフか何かに変化させようとしてるな。

だからそのミナトの予想を、

裏切ってみた。



ガシャ-ン!!



「えぇ!?」

驚くのは無理もない、まさか伝わる水ごと鎖を破壊するとは思うまい。

重力をかけた十字架を、鎖の一点に叩き落とした。

結果鎖は離れ、もとい壊されて砂浜に落ちた。伝っていた水はそのまま砂浜に染み込んでいく。

「なっ!」

ミナトが私の予想外の行動に驚いている。

今がチャンスだ。


ジャラ


途中で千切れた鎖を再び伸ばして、ミナトの左腕に巻き付ける。

「しまった!!」

後は簡単だ。

両腕の鎖をほどこうとしているミナトに十字架を向け跳躍し、


十字架を振り上げ、


重力をかけ、


振り降ろした。


ドスッ


「!!」

ミナトの左肩に突き刺さった。



後はそのまま、下へ落とすだけで……




「あ~あ、負けちゃった」


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