表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夢チャンネル

作者: 藤乃花
掲載日:2025/10/13

『嫌な事があった日には、楽しい夢で遊びましょう!』

白しか存在しない空間を歩くユメミちゃんの上方から、羽根のように軽やかな影が落ちてきた。

〈フワリ……〉


音はしていないが、脳裏のイメージとしてそんな擬音が響いてきたのだ。


落ちてきた小さな影は、ユメミちゃんのパジャマのポケットに綺麗にスポン、と入り込んだ。


半月の形のポケットの底が少し沈んだけど、不思議と重さは感じられない。


『重くないし怖くもない!

それどころか楽しい気分になる!』


突然飛び出した大きな独り言にも、ユメミちゃんは全然驚きはしない。


『不思議……何故か言葉が自動的に出てくる!

まるで演劇の舞台にいるみたい!』


わざとらしく出てくる声なのに、ユメミちゃん自身の意志で話しているような気持ちになってくる。


『楽しいでしょ?

夢チャンネルの世界に来れば、どんなにつまらない日を過ごした人でもたちまち話し出すのよ!』


ポケットから顔を出したのは、モコモコしたファンシーなヒツジ。


キラキラした星模様のナイトキャップを被っている。


ヌイグルミのようで、本物のようなヒツジだ。


『夢チャンネルにようこそ!

今夜はめいっぱい遊んで、夢の時間を楽しみましょう!』


ユメミちゃんの中で、遠い記憶が廻り出す。


このヒツジとは前にも遊んだ事があり、それから何年かは夢の事を忘れていたのだ。


『ドリーメーちゃん!

久し振り!

元気そうだね!』


『久し振り、思い出してくれて嬉しいわ!

忘れていたみたいだから、初対面の時と同じ言葉を云ったのよ!

覚えてる?』


『覚えてるよ!

あの日と同じ挨拶だね!

さあ、夢見る子供の為の夢チャンネルで、たくさん遊ぼう!』


何年か振りに再会したヒツジのドリーメーちゃんと遊べる日が再び来て、ユメミちゃんは心から楽しくて仕方がない。


『朝になるまで思いきり、最初はどこから回りましょうか?』


『先ずはね、星の階段を下まで上ってって、広場を泳いで、湖をスキップで駆け回るの!』


ユメミちゃんもドリーメーちゃんも思う存分、夢チャンネルの世界で楽しく遊び出す。


夢のチャンネルに心を合わせたのなら、子供は勿論の事、大人も子供の姿になって一晩中遊ぶ事が出来るのさ。


夢チャンネルに入る方法なんて簡単、簡単。


眠りながら心は起きていて、夢のチャンネルを『Ζ』に合わせるだけなんだから、皆もどうぞ試してみてね!














私、藤乃が好きな某番組『みんな♪うた』より『まっくらも☆のうた』の歌詞をイメージして書いた物です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ