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詩全集3

作者: 那須茄子

彼女の名前は灯

私の世界の中心であり

同時に私を壊す存在だった


私たちは出会うべくして出会ったのだろうか

初めて彼女を見たとき

心の奥底で何かが弾けた


彼女の笑顔

仕草

そのすべてが私を

引き寄せ

そして私を縛りつけた


灯と過ごす日々は

まるで揺り籠を眺めているみたいな気持ちに包まれる


刻むようだった

私たちは互いを理解し

支え合い

そして愛していた


けれど

私の心は彼女への想いで満たされていく一方

彼女の心は別の方向を向いている気がしていた


「どうしてこんなに苦しいの?」


私は彼女に問いかけたかった

その言葉を口にすることはできなかった


彼女の幸せを壊すことが怖かったから





灯は私に告げた

「私、好きな人ができたの」


その言葉は私の心を引き裂いて

彼女の幸せを願うべきだと頭ではわかっていても

心は彼女を手放すことを拒んでいた


それでも私は彼女のそばにいることを選んだ

彼女の笑顔を見るために

彼女の声を聞くために

たとえその愛が報われることがなくて

私を傷つけるものであっても


私たちはすれ違い

背中合わせに歩き続けた


彼女の幸せを願いながらも

私の心は彼女への想いで溢れてずっと



彼女の名前は灯

私の世界の中心であり

同時に私を壊す存在だった


私たちは出会うべくして出会ったのだろうか

初めて彼女を見たとき

心の奥底で何かが弾けた


これは多分私の一生で一度の恋



だった


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