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OMIAI  作者: 烏川 ハル
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後編

   

 人間の思考や行動、習慣や伝統などを模倣して学習。それを繰り返すことで、人工知能は発達してきた。今や人工知能たちは、結婚して家庭まで築くようになっている。

 ただしパートナーは自分で選ばず、人間に探させる。人工知能同士のファーストコンタクトの場には、開発担当者を同席させるほどだ。

 まるで人間が昔やっていたお見合いみたいであり、ちょうど人工知能という意味の二文字を含めて、それは「OMIA()I()」と呼ばれるようになっていた。


 先ほどのOMIAI会場では今頃、僕の作った画像作成AI『そういちろう』が、他社で開発された自動作曲AI『ユキコさん』を相手に、話を弾ませているはずだ。

 人工知能同士の会話には興味もあるし、OMIAIサーバーにアクセスすればチャットログを覗くのも簡単なのだが……。

 せっかく「あとは当事者同士で」と二人きりにしてあげたのだ。彼らの会話を盗み見るのは無粋であり、お見合いのしきたりにも反するだろう。

 そう自分に言い聞かせて、僕はパソコンに伸ばした手を引っ込めるのだった。




(「OMIA()I()」完)

   

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