表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/29

オフジ



  ―― 部屋を瓶でうめつくしても、とこの間は残してある・・・



 一段高くなったその場所には、どういうわけかかめはおかれていない。



 そもそもここは客を通す場所なのか?

 客に見せるための掛け軸もかかっているが、それに水がかかるのは嫌で、瓶を床の間には置かない?いや、それならばそもそも、この瓶を、掛け軸のある部屋に置かなければ・・・、と、腕をくんでうなってしまう。




 すると突然、ヒコイチのそばに立っていた隠居がこちらの着物の袖を強くひき、「あんたさんにも、あのオフジのかわいらしさがわかるんですな?」と、どこかの訛りをのせた言葉をかけてきた。




「あアン?いや、そういうことじゃ・・・・・だれだって?」

 いま、女の名がでたような・・・。



 ヒコイチの袖をつかんだ男が、オフジですわい、と床の間のほうへと着物を引いてみせる。

 そこでようやく、かけられたそれに、女が描かれているのに気づいた。




「 ああ、こりゃあ、 」


 たしかに、かなりの美人画だ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ