寄せ鍋闇鍋ファンタジー（仮）

人生１００年時代と言われる中で漠然としながら過ごしてきた長谷川匠は、父親の死を境にして今まで以上にその後の人生に対して執着を失っていた。

人は何のために生きているのだろう？幼少の頃から抱き続けている彼の疑問には未だに明確な解答は得られていない。

カチっ・・・何かが解錠されたような音か、はたまた目覚ましの稼働音なのか？そんなことを考え始めた彼に神を名乗る存在が提案を持ちかける。

我を救ってはくれないか？と、救える可能性があるのはお前だけなのだ。可能性という単語にはかなりの抵抗感があったが、別段その後の人生に対して執着もなかった彼はある条件を飲んでくれれば提案を受け入れても良いと応じたのだった・・・。