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67.オロロロロッ!!

カランカランッ!

ノガワが宿の扉を開けると、開けた扉から音が鳴った。

それでちかくにいた客が気付き、


「あっ。お前隣の坊主!」


「あぁ。隣のお兄さんじゃん。どこか行くの?」


男が話しかけてきた。

この男は、ノガワの隣の部屋に止まっている男だ。

 ーー凄い臭いお菓子をお勧めで教えてえてくれた人だよね?


「いやいや。俺も戻ってきたところだよ……ット、お前、ちゃんと土産買ってきてくれたんだな?後で夕食の時にクレよ」


「はいはぁい。


ノガワは頷いて、男の横を通りすぎって言った。

 ーーこの人もチャントできてるね。上手くいったみたいで何より。

ノガワは、男が指を立てている姿を思い出しつつ、笑みを浮かべた。


………ドサッ!

ノガワは部屋に荷物を置いた。

それから、ベットに座り、考え事をする。


 ーー今日は凄い上手くいってるのを感じられたね。この感じなら、僕がもう少し活動すれば簡易人側を滅亡させられる日が近いかもね。ふふっ。僕の復讐の日も近いって事かぁ~。

ノガワはそんなことを考える。

だが、当然油断することはなく、じっくりと今後の計画について考えた。

そうしているとあっという間に時間が過ぎて、


「おい!坊主!飯食べないのか?」


「ん?ああ。ご飯は下の食堂で食べるんだっけ?今行くよぉ~」


ノガワはすぐに準備をして、部屋を出る。

そして、隣の部屋から声をかけてくれた客と話をしつつ、下へと降りていく。

もちろん、買ってきたお土産も忘れてはいない。


「おっ!更に来たか!」

「こっち空いてるぞ!!」


すでに食堂へと来ていた他の客が、ノガワたちに呼びかけてくる。

かなり有効的と言うべきか、気安いと言うべきか。

 ーーそっちの方がありがたいから良いんだけどね。


「お菓子持ってきたよぉ。食べたい人は取ってってねぇ。………あっ!でも、1人1個にしてね!」


ノガワはお土産のお菓子を見せながら言う。

すると、客たちから歓声が上がった。

ノガワたちが席に着くと、すぐにお菓子を求めて人が群がってくる。


「はいはい。1人1個にしてねぇ」


「おう!皆の分もとらないとな!」

「って言いつつ2個とってるんじゃねぇよ!」


2個お菓子を取った客を、他の客が軽く叩く。

それで笑いが起こり、食堂の空気はあらに明るくなった。

ノガワはそれを尻目に、店員へ料理の注文をする。


「ほら。君も1つどう?」


「わぁ。ありがとうお兄ちゃん。お父さんに、美味しいの作るように言っとくね」


「うん。ありがとぉ」


店員は、ノガワが宿へ入ってきたときに出迎えてくれた少女。

お菓子をあげるとかなり懐いてくれた。

 ーー皆現金だねぇ。でも、お菓子1つで釣れるなら安いモノかな?


「おっしゃぁ~!口の中が甘ったるいから、飲み比べすんぞ!!!」


「「「「うおおおぉぉぉぉ!!!!!」」」」


1人の客が飲み比べを宣言し、食堂は熱気に包まれる。

 ーー楽しそうだね。でも、僕まだお酒は飲んだことないし、巻き込まれないようにしてこう。

ノガワはそこから少しズレ、同じく飲み比べに参加しないモノたちと話をした。


「いやぁ~。やっぱりこの宿は明るくて良いね!」


「あっ。やっぱりこの宿は特別なんだね?」


「ああ。ここまで全員が打ち解けてるのはここくらいなモノさ。壁に穴が空いてるだけでここまで変わるんだから、コレ考えた店主は凄いよな」


「そうだねぇ~」


ノガワは同意して頷く。

 ーー確かに凄いけど、嫌がる人もきっと多いよね。プライバシーがどうこうって言って。

話をして、改めて異世界の文化の違いを感じた。


「オゲェェェ!!!!」


しばらく話をしたり夕食を食べたりしていると、飲み比べの脱落者が現れ始めた。

ノガワは地下より、仰向けに寝かせる。

そして、目を合わせ、


「お兄さん。大丈夫?部屋まで戻れる?」


「あん?何を言ってんだオメェ~。俺はまだまだ飲めるよぉ~ってんだ。………ZZZ」


「あっ。寝た」


ここまで早く眠るとは。

 ーーまるで、リャーファみたいだね。

ノガワはそれで四天王であるアイファの、妹であり副官でもあるリャーファを思い出した。


「「オロロロロ!!!!」」


他にも続々と脱落者が出ていく。

ノガワは1人1人介抱して、自然な格好で寝かせてやった。

 ーーこれで二日酔いはともかく、身体がバキバキに固まってるって事はないでしょ。

ノガワはなんだか良いことをした気がした。


「………おん?もう誰も残ってねぇじゃぁねぇか」


数十分後、飲み比べて残っているの1人だけとなった。

それでももう顔は真っ赤で、足取りもおぼつかない。

 ーー大丈夫かなぁ?


「お兄さん。大丈夫?肩貸そうか?」


「あぁん?俺はぁ、まだまだ余裕だってんだよばっきゃろぉ~。うぉ~い。ハイボール追加だぁ!!」


「はぁい」


ノガワの新アピニテを振り、客は更に酒を追加で注文する。

それに例の少女が元気よく返事をして、店の奥へと鳥に行った。

 ーーさ、流石あの子は慣れてるだけあるね。きっと、お客さんが酔い潰れてても沢山お金を使ってくれてラッキーくらいにしか思わないんだろうなぁ。

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