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63.顔が見えた方がいいって言われたからね

 ーーまだまだ迎えが来るまで日にちはあるから、今日は別の町に行こうかな。

予定を考え得つつ、それをラウスに伝えていく。

こういうときに口に出さなくてもある程度の情報を伝えられるので、一心同体のスキルは便利だ。


予定が立て終わったら朝食をとり、すぐに宿を出る。

今日の予定としては、

 ーーしばらくは、1つずつ町を渡っていく感じで良いかな?行く当てがあるわけでもないし、ゆっくりとまわっていっても良いでしょ。

ということで、歩いて隣町へ。


 ーーおぉ。すごぉ~い!

隣町へ到着したノガワは、目を輝かせた。

見たことのないものを見つけたのだ。


「あっ。君も巡礼に行くのかい?」


キョロキョロしながら歩いていると、知らない人から話しかけられた。

 ーーあっ。向こうから来てくれた嬉しぃ~。

話しかけてきた人は、ノガワの気になっていた、見たことのない服を着ていた。

白いローブのようなモノで。頭の部分に差し出される手のような絵が描かれている。


「いやぁ。そのつもりはなかったんだよねぇ。エルフとの交易が出来なくなって流れてきたら、たまたまこっちに来て」


「おっ。そうなのかい?でも、北のアンラ聖地巡礼はするよね?」


「ん~。一応そのつもりではあるけど」


ノガワは頷いた。

だが、心の中では、

 ーーえ?聖地?聖地って、何の聖地?ここ、何かのアニメの聖地だったりするの?………って、そんなわけ無いよねぇ。服装から考えて、明らかに何かの宗教の聖地だよぉ。


「そうかいそうかい。なら、この聖地の観光案内ガイドを買っていかないかい?聖地にあるおすすめスポットが沢山載ってるよ」


「ほぇ~。………ん~。でも、お金足りるかな。幾ら位するの?」


値段を聞いてみる。

すると、値段の説明と共に、内容のアピールを沢山された。

十分に買える値段だったので、1冊買っておく。


「ありがとぉ~。お礼に、この町の良い宿を教えておくよ」


1冊買うと、おまけとして宿を教えて貰えた。

ノガワはそれを聞いてから分かれ、一直線に聞いた宿へと向かう。

 ーー聖地がどこかは良く分からないけど、行っておいて損はないよね?きっと大きい都市なんだろうし。


宿までの道も、沢山の白ローブの人とすれ違った。

 ーーあれ、僕も買った方が良いのかな?でも、もしかしたら、買えるモノではないのかも知れないし。……下手に聞いて常識を知らない危ない人だと思われても困るしなぁ。

ノガワはそのローブを見ながら頭を悩ませる。


「いらっしゃい!!」


悩んでいる間に、宿へと着いた。

出迎えるのは爽やか経イケメン。

 ーーこの宿、本当にお勧めなの?この人、あんまり料理美味そうにも見えないんだけどなぁ。

ノガワはそう思いつつ、顔では笑顔を浮かべ、


「こんにちはぁ~。1泊良いかな?」


「はい。いいよぉ。1人部屋で良いかな?」


「うん。ここの宿が良いってお勧めされたんだぁ」


ノガワは宿を取る。

話してみた感じ、愛想は良い。

が、それ以上の印象はない。


「え?誰にお勧めされたんだい?後でお礼言っとかないとね」


「うぅん。とね、ローブを着たお姉さんだったよ。聖地のガイドの本を売ってくれたんだけど」


「あぁ。あいつか。あいつの紹介なら、シッカリとサービスしないとね!!」


イケメンは、そう言って、それはもう爽やかなイケメンスマイルを見せた。

 ーーあいつって言うくらいだから、知り合いではあるんだろうね。

ノガワはそう思いつつ、この流れならいても良いだろうと判断して、


「でも、あのローブうらやましいなぁ」


「そうなの?まあ、あの信者のローブ着てないと入れない店もこの辺じゃ増えてくるからね。そう言う意味だと、俺もうらやましいよ。………でも、君は聖地にこれから行くんだろう?なら、行ったら貰えるんじゃなかったっけ?ローブを」


重要な情報ゲットだ。

ローブは、聖地に行けば貰えるらしい。

 ーーさて、聞きたいことは聞けたし、適当に誤魔化そう。


「ん。そうだと思うけど、今はないからさ。早く欲しいなぁ~」


ノガワはそう言いながら、笑みを浮かべる。

 ーーあれ?でも待ってよ。あのローブ、聖地に行くだけで貰えるなら、なんでこのお兄さんは持ってないんだろ?

ノガワは少し疑問に思った。


「お兄さんは、ローブ貰わないの?」


早速質問してみる。

その質問に、男は肩をすくめた。

ただ、不思議そうな顔をしていないので、質問が悪かったわけではなさそうだ。


「俺の場合、顔が見えた方がいいって客に言われたからね。あのローブ貰ったら、死ぬまでずっと付けてなきゃ行けないし、しかも顔を隠さなきゃいけないでしょ?だから、お客さんに嫌がられるんだよ」


「へぇ~。流石イケメンなお兄さんだね。うらやましい~」


「あっ。べ、別にそう言う意味で言ったわけじゃないんだけどなぁ。」


ハハハッ。

と、笑い合う2人。

 ーーん~。脱げなくなるのはきついかな?となると、聖地に行くのはやめた方が良いかもねぇ。


「それじゃあ、僕は部屋に行こうかな」


「ああ。ごめんごめん。これ、鍵だよ」


男に鍵を渡される。

ノガワはそれを受け取り、部屋へと向かった。

その時、


「た、大変だぁ!!隣村で、エルフ族との戦いが起きたぞ!!!!」

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