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44.期待してるよ勇者君たち

2時に投稿しようとしたらメンテナンス中だったので、この時間に。

ルティアーヤは帰り道、ずっと頭を抱えていた。

王都で起こった大規模な火災など信じられるわけもなく。

さらに、それが衛兵の起こした事件など、理解の許容量を完全にオーバーしている。


「………あっ。着いたね」


「あ、ああ。そうだな」


ゆっくりとグリュプスが着地をする。

前回の時や、リャーファの運転の時とは明らかに違う着地。

前から衝撃は来なかったが、今回はほとんど降りるときの身体が浮く角がなかった。


「ルティアーヤ、操縦上手いんだね」


「あ、ああ。そうだろう?」


ルティアーヤが我に返ったようだ。

魔王城には、アイファたちが出迎えに来ていた。

その顔には、安堵のような表情が浮かんでいる。


「やっほぉ~。一昨日ぶりぃ!!」


「よ、良かったよ。あんた、裏切らなかったんだねぇ」

「………良かった」


アイファとリャーファの姉妹から、安堵の声を聞かされる。

ノガワはそれに少し驚いていた。

 ーーん~。僕もこれだけ心配して貰えるくらいの関係になれてたんだねぇ。まあ、嬉しい誤算かな。

そう思っていると、今度は、


「ノガワ君。僕は信じていたよ。君が帰ってくるってね。……そして、勿論向こうの面白そうなモノを調べてきたんだよね?」


「ベティー。もう少し本音を押さえたらどうじゃ?………まあ、私も信じておったぞ。それじゃあ、早速向こうで見てきた技術の話を聞かせてくれるかの?」


「はははっ。ベティーとシャキーナは相変わらずだねぇ。変わりがないようでないよりだよ。アイファとリャーファは、心配してくれてありがとね」


ベティーとシャキーナは、相変わらず研究バカで、自分の本心に忠実なようだ。

シャキーナも、ベティーに本音を押さえろという割には、自分も本音を隠せていない。

 ーー後で2人には、スキルの本の複写を渡しておけば喜んで貰えるかな?


「まあ、お土産で食べ物も買ってきたし、食べながらお話ししようかぁ」


「おっ!簡易人の食べ物かい?それは少し興味があるさね」

「……甘い物」


お土産という言葉に、アイファとリャーファが反応した。

ベティーやシャキーナは微妙な顔をしている。

 ーーまあ、そうだよねぇ。2人はあんまり食事に興味なさそうだし。きっと2人が僕たちの方の世界に来たら、毎日お湯を注いで3分のあの食品か、牛乳をかけるだけのパリパリしたアレかを食べてるんだろうなぁ。身体壊しそう。………って、そういえば2人は吸血鬼だったっけ?なら、食事は必要ないのかな?


「ねぇ。ベティー、シャキーナ。吸血鬼って僕たちの食べるような食事は必要ないの?」


気になったので、本人たちに尋ねてみる。

考えてみると、吸血鬼がどういった栄養素を使って活動しているのかも不明だ。

血液中に含まれる成分だけでは、人間は生活できないが、


「ん~。普通にお肉とか野菜とか食べるよ」


「そうじゃな。吸血なんて付いてるが、私は血を吸う事なんてほとんどないぞ。吸い溜めもできるしな」


「へぇ~。そうなんだ。でも、吸い溜めって凄い表現だね」


吸い溜めと言うからには、1度に沢山吸えば、しばらく耐えられるという感じだろう。

だが、スイダメをすると言うことは、

 ーーどこかのタイミングで、沢山の血を吸うことがあるって事だよね。それが()()の時って事なのかな?


吸血鬼の驚くべき事実について考察していたら、すぐに部屋に着いた。

ノガワは部屋にお土産の数々を置き、ソファーに座る。

それから、同じようにソファーに座った魔王軍の幹部たちと買ってきた菓子類の数々をつまみつつ、雑談感覚で今回の報告をした。


「簡易人の王都、色々あって面白かったよぉ。最後は火を使ったショーも見れたしねぇ」


「火を使ったショー?魔法で何かしてたのかい?」


火を使ったショー。

そんな言葉で表して良いのか分からないくらいすさまじいモノだったが、ノガワはあえて軽く感じられる言葉を使った。

 ーールティアーヤもかなり驚いてたからねぇ。こう、ゆっくりした感じで教えていけば、衝撃も少ないですよぉ。

ノガワなりの気遣いなのである。


「そうそう。凄かったよぉ。凄い広い範囲が燃えててさぁ」


「へぇ。凄いな。そういうのをこっちでもすれば、国民が盛り上がるかも知れないさね」


「うぅん。そうかもねぇ。簡易人みたいに、何件も家を燃やしたら良い感じになるんじゃない?」


「ほう。そんなことまでしておるのか。それは是非と、も……………え?今なんと言った?」


ここで、全員の顔に困惑の色が浮かんだ。

ノガワは、これからゆっくりと情報を開示して、アイファたちの心に衝撃を少なくしていこうと考える。

勿論、全くと言って良いほどこうかがないというのは明らかだろう。


「ん~。なんかねぇ。クーデターが起きてねぇ。その人たちが、炎と赤い水のショーを見せてくれたんだよぉ」


「それ、ショーじゃない!!しかも、赤い水って、血!??」


珍しく、リャーファがすぐに切り返してきた。

珍しいのは反応速度だけではなく、声量と、話す言葉の長さもだ。

ノガワは、逆にその反応に驚いた。


そして、

 ーーあぁ。そういえば、王都での活動とかは成功したけど、本命の方は成功したのかな?そろそろ結果が出ると思うんだけど。………期待してるよ。()()()()()

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[気になる点] なんでこんなに誤字多いの?毎話あるよね…
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