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37.僕は使えないけど!!

「………ここかぁ」


広大な面積に立つ、立派な建物。

ノガワは大そのきな建物を見ていた。

どうやら、ここが図書館らしい。

 ーーこの世界で見た中では5本の指に入る大きさだねぇ。まあ、前にいた世界と比べたら全体的な大きさでは圧倒的に負けてるけど。


図書館は1階建て。

この世界ではほとんどが1階建ての家なので、いくつも階が重なった前の世界の建造物と比べると、圧倒的に大きさが違う。

この世界で2階のあった建物と言えば、宿屋か城かと言ったところだ。

なにげに宿って凄いのかも知れない。


「さて、この世界の本とご対面だね」


ノガワは図書館の扉に手をかけた。

入場料は無料で、本の貸し出しは行っていないらしい。

この世界では戸籍などの登録と言うことはしていないので、盗まれた場合に対処できないのだ。


防犯対策はどうなっているのかというと、本にそれぞれ特殊な魔法が込められていて、一定の距離離れると身体が痺れて動けなくなるそうだ。

 ーー魔法って便利だねぇ。まあ、前の世界にあった磁気って言うのも便利だったのかも知れないけど。

ノガワはそう思いながら、図書館へ踏み出す。


「うわぁ!」


ノガワの目が輝く。

辺りには本棚が沢山あり、それぞれにぎっしりと本が詰まっている。

 ーーさてさて、役に立ちそうな本はあるかなぁ?


ノガワは本棚を探し、自分の求めている本を探す。

因みに、ベティーたちの報告書を読めることからもう分かっていたかも知れないが、ノガワはこの世界の文字を読むことが出来る。

これは召喚の特典らしい。


「おっ」


ノガワはある本棚の前で足を止めた。

その本棚に書いてあるジャンル名は、

魔法。


 ーーやっぱり異世界と言ったら魔法だよね。僕は使えないけど!!

ノガワは興奮気味に本を開く。

本のタイトルは、《魔法の基礎》だ。


開いてすぐに、

《まずは、魔法の原理について説明しよう》

 ーーおお!原理!凄い気になる!!


《魔法の原理は、現在全く分かっていない。おそらく神の力をお借りしているのだろう》

魔法の原理については、コレで終わった。

 ーーはぁ!?何、分かってないってどういうこと?しかも、神の力をお借りしているのだろうって、分からないから取り敢えず神様の力って事で!みたいなノリだよね!?


ノガワは頭を押さえつつも、新しい項目を見る。

今度は、初級魔法の欄があった。

 ーーあっ。魔法の属性とかの解説とかはないんだ!?……まあ、属性があるのかって言うこと自体も全く分かってないんだけど。


ノガワは色々と考えつつ、本の内容を紙に写していく。

この図書館では本の内容を写すことは許可されているのだ。

角テーブルにインクとペンが常備されていて、紙さえあればいくらでも写すことが可能。


「…………ふぅ。こんなモノかなぁ」


ノガワは取り敢えず大事そうな魔法を写し終わった。

敵である簡易人側の魔法が分かるのは、簡易人側の手札を知るコトと直結するので、非常に重要なことなのだ。

ノガワは取った本をしまい、また新しい分野の本を取ってくる。

今度は、


《スキル入門書》

かなりノガワは知りたい情報が多く載っているだろう本。

 ーーおそらく獲得条件も載ってるだろうから、上手くすればかなりの力を付けられるよね?楽しみぃ~


《スキルは、女神様の授けて下さった偉大なる力です。皆さんは女神様に常に感謝し、スキルを使えることを喜びましょう》

1文目からコレだった。

かなり宗教色が強いように感じてしまうが、もしかしたらコレが普通なのかも知れない。

 ーーもしかしたら、スキルを作ったのが本当に女神かも知れないからねぇ。女神は実際にいたし、あり得ない話でもないかな?


《スキルの獲得には条件があり、その条件を達成することでそのスキルを獲得できます。ただし、生まれたときから持っているスキルは別となります》

やはりスキルの獲得には条件があるようだ。

 ーー生まれたときから持ってるスキルもあるのかぁ。でも、僕たち異世界人の持ってる固有スキルはまた別なんだよね?


固有スキルを探してみる。

だが、本からその言葉は見つけられない。

 ーーなんでないのかな?もしかして、入門書だから?


ノガワは新しいスキル関連の本の難しいモノを探してみる。

 ーー《神のもたらす思考のスキル》。これいいかな?あっ!《スキルは努力ではなく才能だ!》っていう本もある!嫌な題名だねぇ。でも、コレにも書いてあるかも。

ノガワは数冊の本を取り出して机に置いた。


パラパラパラパラ。

文章は読まず、固有スキルという言葉だけを探して本をめくっていく。

だが、

 ーーあ、あれぇ?全然載ってないじゃん。難しそうなのにすら載ってないってどういう事!?


どれだけ探しても見つからない。

 ーーはぁ。まあ、仕方ないかぁ。わかったって何か出来るようになるわけでもないだろうからね。

ノガワはそう割り切って、また簡単なスキルの本を読み始める。


そうして、ノガワは新しいスキルの獲得へと近づいた。

 ーーこれとかいいかな?………あっ。コレも欲しい!でも、こっちも外せないなぁ。まあ、時間はあるし、欲しいのは全部書いておくかぁ

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