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32.そんな話も合ったような気が

《スキル『体力回復強化』を獲得しました》


「ふぇ!?...ゲホゲホッ!」


「あらぁ。大丈夫かい?急いで食べたら喉に詰まっちゃうよ。落ち着いて食べなぁ」


ノガワは咳き込んだ。

新たなスキル獲得が衝撃的すぎたのだ。

 ーーえ?体力関係のスキル!?これ、補給部隊の時に欲しかったよ!なんで今頃手に入るの!?条件とかあるって言ってたけど、それ達成したの!?

補給部隊時代に非常にホッしていたスキルが、手に入り大混乱。


「ご、ごめんね、急にスキル獲得したから、ビックリしちゃって」


ノガワは正直に事情を打ち明けた。

下手に嘘をつくより、こういった方が自分に有利になると考えたから。

 ーーもし、僕がこう言われたら、どう返答するか。それはもちろん、


「えぇ?団子食べてスキルを獲得したのかい?珍しいねぇ」


 ーーうん。いい返しだね。

ノガワの言って欲しいことを全て言ってくれたわけではないが、最低限のことを言ってくれた。

ノガワは薄い笑みを浮かべながら、


「『体力回復強化』のスキルだねぇ」


スキル名を伝えた。

店員は納得したような顔を見せる。

 ーー驚きではなくなっとくかぁ。ということは、珍しいけど、凄いことではないって感じかな?


「ああ。じゃあ、バフが掛かってたんだねぇ。そういう風には見えなかったけど」


店員はそう言って、ノガワを見る。

ノガワはその言葉から素速く考察。

 ーーバフが掛かってた?つまり、バフが掛かっていることが取得条件、もしくはその取得条件の1部って事かな?でも、


「……うぅん。バフなんてかけて貰った記憶はないけどなぁ」


「そうなのかい?でも、取得するにはバフも必ず必要だろう?」


「……そうだったけぇ?そういえば、そんな話もあったような気がするけど」


ノガワたちは揃って首をひねった。

 ーーそういえば、体力が増えてたし、回復速度も凄かったけど、それはバフ、つまり補助魔法がかけられてたから、ってことかぁ。……でも、そんな機会あったっけ?魔法をかけられたのと言えば、僕がボロボロなところを回復魔法で治して貰ったときくらいだと思うけど、あの回復魔法でバフが掛かるのかな?

ノガワは考えを巡らせるが、いくつか可能性はあるが、確定できるモノは特に思いつかない。


「……まあ、後でそれは考えるよ。ごめんね。心配させちゃって」


「いやぁ。いいのよぉ。でも、気をつけてねぇ」


ノガワは1度会話を打ち切り、食事を再開した。

甘い物が多くて楽しい。

 ーーこの和と洋がおり混ざった感じが良いね。団子にチョコレートとキャラメルかけて更にあんこがのってるのが凄いよ。これが、和洋折衷ってヤツなのかな!?


色々と思うところはあったが、心の中でツッコみつつも食べ終わった。

もしかしたら、この世界で数少ない楽しめた食事だったかも知れない。

 ーーアイファの作ってくれたクッキーも、楽しんで食べたとは言えないからなぁ。美味しかったんだけど………。今度、誰かと一緒に食べてみようかなぁ。


「………ふぅ。おいしかったぁ」


数分後。

ノガワは菓子類を完食。

ノガワは大量の菓子が入った自分の腹をさすり、

 ーーまだ空間は残ってるね。夕食も入りそう。


そんなことを思いながら、外に出た。

もう日が落ちてきており、少し薄暗くなってきている。

 ーー都会だと、夜も何かあったりするのかな?


ノガワは夜にも何かあるのかと思い、近くを巡回していた衛兵に尋ねてみる。

だが、返答は何もないという悲しいモノだった。

 ーーうぅん。夜のパレードとかないのかぁ。……って、僕は何処の夢の国みたいなことを期待してるんだろう。


色々思いながらも、道に注意しながら宿へ戻る。

その後は少しラウスに話しかけたりしながら、夕食を食べて眠りについた。

 ーー敵地偵察なのに、すっかり楽しんじゃった。まあ、お土産を渡したら許してくれるかな?………くれるよね?そっちも心配だけど、勇者の方はどうかな?心配が絶えなくて、夜しか眠れな………ぐぅ~。



………。

一方その頃。

一瞬だけノガワが心配していた勇者パーティーは、ノガワが教えたハーピーの隠れ家へ向けて歩いていた。


「綺麗だったな。四天王」

「そうだな。きっと、魔王に洗脳でもされているんだろう。あの人が悪い人な訳がないからな」


男子たちの議題は、ルティアーヤについてだった。

ノガワをいたぶってボロボロにしたルティアーヤだったが、見た目が綺麗ということもあり、男子たちは洗脳されていて仕方なかったという無理矢理な結論を出していた。

勇者パーティーのアホ共をルティアーヤに惚れさせるという、ノガワが密かに計画していた作戦は成功したらしい。


「……ばっかじゃないの?」

「そうよ。あんな女、根っからの悪人に決まってるじゃない。ね!アマガワさんもそう思うでしょ?」


逆に女子たちは、ルティアーヤの悪口を言っていた。

彼女たちはクラスでも人気のあった女子たちなので、他の女に負けるなんて事が許せないのだ。

ただ、話を振られたアマガワという聖女の職業に就いている女子は、


「え、えぇ?そうかなぁ?私、話してもいないから良く分かんない。というか、あの人より、ノガワ君の方が心配だなぁ」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 希望的観測を計画とか言っちゃうのが作者の頭の悪さを露呈させてるなぁ
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