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16.僕を子供扱いしたいなら

実は作者、悪役令嬢系も書いてるんですよね。

悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~

です。

全くもって恋愛に発展しない作品(いつかは恋愛もと思っている)となっております。

もし良かったら、こちらも是非。

「前線に出るわけではない実働部隊をやりたいかな」


「……前線には出ない実働部隊?それって、どういうことだい?」


ノガワの言う部隊がよく分からず、アイファが詳しい理由を尋ねてくる。

まず、ノガワは弱い。

それは、この世界の一般の兵士よりも弱いだろう。

しかも、力もあまりない。

ならば、ノガワの力を1番活かせる場所と言えば、


「人間の中に紛れ込んで、内部から攻撃を仕掛ける部隊ってこと。前線に兵が出ているから、都市内で暴動を起こされても僕を仕留めるために出せる人数が限られる。だから、内側の兵をかなりかき乱せると思うんだよね」


「……へぇ。確かに、それが出来れば効果的だねぇ。でも、」


そこでアイファは言葉を切り、ノガワを見つめる。

そこには、ノガワを見定めるような、優しさのない瞳が見られた。

 ーーっ!ここが勝負時だね!


「僕が信用できないんでしょ?その気持ちは分かるよ。だから、先に信用を得るために、僕の知ってる知識の中で重要そうなモノを話そう」


「話してしまえば、生かしておく価値は低くなるって分かってるかい?」


「もちろん。だからこそ、僕は簡易人の方に出して貰えると思うんだよね。殺すならいつでも殺せるってことで」


先ほどと同じように、2人は見つめ合う。

だが、先ほどとは違い、アイファの口元は緩んでいる。

どうやら、満足のいく返答が出来たらしい。


「分かった。じゃあ、学者を数人呼んでくるから、それに話してくれるかい?」


「はぁい。それはいいけど、もしかして話し終わるまで僕はずっとここに監禁されるってことじゃないよね?」


「……どうだろうねぇ」


アイファはそう言って、薄く笑った。

暗い部屋の中でそんな笑い方をされると、とても、

 ーー可愛く見えるじゃん!何?僕を堕として、そう言う意味でお裏切りにくくしようとしてるの!?


ガチャン。

ノガワがあほなことを考えていると、何か重い音がした。

ノガワがまさかと思い、部屋の扉に近づき、


「うわぁ。やられた。開かないや」


どうやら、鍵を閉められたようだ。

監禁生活になるのは確定したらしい。

 ーーうわぁ。こんな暗い部屋の中にずっといたら、外に出たときに目が使いずらそうだなぁ


そう思って、ノガワは肩を落とす。

ただ、落ち込んでいても仕方がないということで、少しの間ぼぅっとした後、ノガワは部屋を物色することにした。

部屋の壁に手を付け、部屋を一周してみる。


「………壁しかない。せ、せめて本棚くらい置いて欲しかった」


ノガワはそう言ってまた肩を落とす。

ただ、本棚が置かれていて本が置いてあったとしても、このくらい中で読むのはあまり良くない。

ということで、なくても仕方がないと無理矢理自分を納得させた。


「ん?待って、本棚は良いよ。本棚は良いけどさ」


ノガワはもう1度部屋を一周してみる。

だが、やはりない。

 ーーこれは、どうすれば良いの!?


「ベッドとトイレくらい用意してよぉぉ!!!!」


ノガワは叫んだ。

その直後に上の方で何かが落ちる音がしたが、きっと気のせいだろう。

きっと、ノガワの声にビックリして物を落としてしまったとかではないはずだ。


ノガワが絶望してから数分後。

ガチャン。

と、また重い音がした。


「おぅ。なんだか叫んでたけど、もう壊れちまったのかい?」


扉を開けて入ってきたのはアイファ。

ノガワはそれを見て、安心したように肩尾を堕とした。

そして、


「せめて!せめて、トイレとか用意しといてよ!これは流石にきついって!!」


切実に訴えた。

これは完全に予想外だったようで、アイファは、


「あ、ああ。ごめん」


と、素直に謝った。

その後ノガワはトイレまで案内され、そこから出てきた頃には部屋にベッドが用意されていたという。

これは、アイファが優しくて良かったと思う隙なのだろうか。


「なんか、色々悪かったよ。………それで、この子たちがさっき言った学者の子たちだよ」


「子たちって、一応同期なんじゃけどのぉ」

「そうにゃんだよぉ~。僕を子供扱いしたいなら、面白い研究材料持ってきにゃよぉ」


出てきたのは2人。

部屋が暗いので2人の顔はよく分からないが、2人とも女性であることと、2人目の女性はにゃって言ってるけど猫耳や尻尾が生えていないことは分かる。

 ーーというか、この匂いは、


「ベティー。酒臭いわよ」


「しょ、しょうがにゃいじゃん。キキラちゃんが、無理矢理飲ませてくるんだよぉ」


「……あの子はまた」


アイファは片手で頭を押さえる。

頭を押さえたいのはノガワも同じ。

新しい人たちが増えて、名前が覚えられないのだ。

 ーーのじゃ、が語尾の人は名前が出てきてないよね、で、お酒臭い人はベティー。そして、そのベティー

にお酒を飲ませたのが、キキラ?


「まあいいさ。後からきららは私から怒っておくから。で、今はそれよりこの子の方が大事だよ。ベティーの望んでた面白い研究材料、異世界人差」


「「い、い、異世界人!!????」」

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