表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
帝国動乱編
69/132

ラインがめっちゃラインハルトしてる…



 「……ほえ~~~~~」



 「……おぉ~~~~~」



 「……思ったよりでかいの」



 「いや、どこのお上りさんですか。 特にツクルさんはテレポートゲートを使ってるんですからこのぐらいの門は見慣れてますよね? 現実逃避をしないでください」



 そんなわけで王都に着いた一行だったが、まあまあお察しの通り………帝国軍を連れているからか門を通れねぇ。



 「だから帝国軍は全員催眠をかけられていたんだよ!! 僕たちは戦う気なんてないんだから武器も防具も持ってきてないよね!?」



 皇女、じゃねぇや今は仮にも皇子か。 皇子も門番を説得しようと努力しているが、ついでのように自分も催眠にかかっていたことにしてやがる…。


 とはいえ、ここでずっと待つのも面倒なので…



 「ほれ、ツクル。」



 「ん? なにこれ? 遠見の水晶?」



 「ここに二つの水晶があるじゃろ?」



 ニコルは自分がもっているもう一つを指さしながらそう言う。



 「ほう」



 「そんで、ツクルの方には危なくないように空気の膜を張るじゃろ?」



 「ほうほう」



 「ほれ、投げよ」



 「ほれ投げよ!?」



 ま、まさかねぇ…ここからお城まで遠投するなんて一つ間違えば犯罪一歩手前の事をするなんて、まさかそんなことをするわk…



 「だらっしゃぁぁぁぁぁい!!!!」



 Oh………



 「何やってるんだお前らぁぁぁぁ!!??」



 どうすんだ。 門番さんにも怒られたぞ。






 ~そのころお城では~




 「なぁなぁラインライン!! モノエルさんから連絡きたんだけどさ!! ツクルたちが助けに来るんだってよ!! 久しぶりにノエルにも会えるし、楽しみだよな!!」



 「はぁ…マックス。 この姿の時はラインハルトと呼べと言っているだろう?」



 「無理。 長い。」



 ゴリゴリマッチョマンからイケメン細マッチョになったラインハルトと特に変わっていないマックスが話していると…



 「ラインハルト様。 何やら門の所に帝国軍が来ているようです。 武器や防具を付けていないため倒すわけにもいかないようで、私の所まで報告が来たのですが」



 「ふむ、武器も防具も付けていない…」



 「へぇ? 催眠解けたんじゃにゃびっ!!??」



 「マックス!? マックスゥゥゥゥ!!!!」



 話している最中…窓から謎の水晶が飛んできて、マックスの頭を打ちぬいた。




 ~side out~

 別視点はあとがきに書くといったな? あれは嘘だ。






 ツクルが門番さんに怒られている間にノエルが遠見の水晶を繋げると…



 「マックス!? マックスゥゥゥゥ!!!!」



 「あ………どうするんですかニコルさん!? マックスさんに当たってますけど!?」



 と言われましても、さっきも言ったが…



 「いや、保護したじゃろ。 当たっても痛くないはずじゃぞ」



 「あれ? ノエルじゃん久しぶり!! 今どこにいるんだ!?」



 何事もなく起き上がったマックスを見たラインハルトともう一人は、思わずジト目になっている。



 「なんで一度倒れたんだマックス????」



 「痛い痛い!! 頭が!! 頭がギリギリいってる!! はな!!離してぇぇぇぇぇぇ!!!!」



 自業自得だ。 心配させたマックスが悪い。


 まあそれはともかく、とりあえず王都に入れるようにしなければいけないので……











 ……マックスとラインハルトを門まで呼びました。



 「お久しぶりですマックスさん……と?」



 「ラインハルト…ああいや、ラインだ。」



 「「………え?」」



 もちろんノエルも細マッチョラインは見ていないので、主人公と一緒に驚いている。



 「……あぁ、なるほどね!! 同名の別人!!」



 「あぁ、それなら納得ですツクルさ…」



 「ライン本人だぞ!!」



 「「……むぃ~ おかしい、痛かったのに夢が覚めない。(おかしいです……痛かったんですけどラインさんが細マッチョのままです…。)」」



 頬を抓って確認しあうが、どちらも夢は覚めないようだ。 そりゃあ現実だからな。 それはそうとして、中々に失礼である。


 その後わたわたしながらも、一応ラインとラインハルトが同一人物であると自覚した二人であった。



 「それで? やはり帝国軍は催眠にかかっている認識でいいのか?」



 「そうですねラインさん。 それと、おそらくは男にしか催眠はかからないらしいです」



 「なるほどな!! 俺攻め込もうかなんて思ってたけどなんもできなくなったわ!! はははは……ははっ」



 「最悪の場合、我が催眠を解除するからの。 マックスとやらも行ってきてよいぞ?」



 そんなこと言って突っ込むやつがいるわけ…



 「じゃあ行ってくるか!!」



 いたわ。



 「バカかお前は」



 「イテッ!? 何すんだ!?」



 こっちのセリフだ。 諦めて殴られろ。



 「あの~それで僕たちはどうすれば…?」



 そういえばまだ門の前である。



 「最初は一応隔離させてもらうぞ? 催眠も完全に解除されているか分からないからな。 問題がないと判断されたら、兵舎の方で生活してもらう」



 「あ、ありがとうございます!!」



 「あ、ラインさん。 一応こいつは皇子だから俺達がいるところでいいですか? 暴れ出したとしても俺達なら大丈夫ですし、敵対国とはいえ皇子を隔離は……ね?」



 「……まあそれもそうだな。 それなら頼んでいいか? その代わりと言ってはなんだが、城の離れを使ってもらっていい」



 「了解です。 こちらとしても助かります!!」



 主人公達は城の離れを使える、皇子も皇女だとばれない。 ウィンウィンだな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ