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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
帝国動乱編
66/132

戦争前に



 「さて、こっちに戻ってきてもらったわけだけど……君たちには戦争に参加してもらうことになるよ」



 魔法学園が休講し、神都に戻ってきた主人公一行にギルマスことモノエルはそう告げる。



 「……なんで?」



 珍しくミウが沈んだ雰囲気でそう質問すると…



 「……今回ばかりは“この世界”の危機だからだよ。 本当は私からじゃなくてアラン辺りから伝えて欲しかったんだけどな、しょうがないか」


 言い辛そうにしながらもモノエルはポツポツと話し始めた。


 「勇者こと原初のダンジョンマスターが転移してきた約1000年前、この世界は人の手によって崩壊しかけていたんだ。 君も日本から来たなら分かるだろう? そう、過剰な文明の発展だよ。 日本でいう所の銃火器や核兵器、レーザー兵器とでも言えばいいのかな? そういう兵器を使った戦争が多発していて、世界の方がもたなかった」


 「それを見た神は対抗策として、ダンジョンを作ったんだよ。 自分たちが信じていた兵器が一切通用しないダンジョンをね。 そのダンジョンを統べるものとして抜擢されたのが、勇者であり原初のダンジョンマスターなんだ。 そうして起こった人類とダンジョンモンスターとの全面戦争だったけど、もちろん勝利したのは私たちダンジョン側だった」


 「結果的に文明の崩壊が起こり、そして人類は絶滅寸前まで追い込まれた。 それを救ったのが勇者、そして私たち人類の英雄だね。 私たちはダンジョンから魔法やモンスターを倒せる武器が出ることを人類に教え、その武器や魔法で人類を先導していった…… どう? これが本当の真実だよ。 ちなみにだけど、その文明が実在していた証拠としてテレポートゲートなんかがあったりなんかするけど、まあそれはいいか」



 『……長い!!』



 静かに聞いていた主人公一行だったが、話が長すぎてブチ切れ寸前である。 ギルマス、お前は校長先生か!!



 「簡単にまとめると、発展し過ぎた兵器は世界を滅ぼしかねるから、その前の銃火器は消しとかないといけないと。 そんで俺らもダンジョン側だから手伝えってことか?」



 「うん、そういうこと」



 「それなら最初からそうと言うのじゃ」



 「うーん……」



 「ミウさんはどうかしたんですか?」



 ようやく挙動不審だったミウにも目が向けられた。



 「いや…少しね…まあ大丈夫!!」



 何やら気になることがあるようだが言うつもりは無いらしい。


 とりあえずギルマス曰く、主人公が屋敷の防御だけしっかりしてから王国に連れていくとのことで、一旦主人公一行は屋敷へと戻ることになった。











 「それで…戦争に行くんでやがりますか…?」



 屋敷へと戻った主人公たちはシェイルに心配されるが、行くことに変わりはないらしい。



 「まあ行く前に屋敷の防御だけは完璧にしてからだな」



 「それじゃあ?」



 「まさか?」



 「ガチャタイムじゃ!!」





 ~というわけでガチャのお時間~

 ミウを戦争に連れて行くのか…悩ましい今日この頃。





 「おっすごいの引いたよ!! みてみて、虹色のうんこ!!」


 「えぇ…」


 「フローラルな香りが…」


 「……美味しいらしいぞそれ」


 「「「「………。」」」」




 「おっ!! こんなんどうだ? 屋敷がゴーレm」


 「やめろでやがります。」


 「…はい」


 「これも見せない方がよさそうだね」


 「そうじゃな」




 「ツクル、こっち向くのじゃ」


 「ん? どした…ぶふぇっ!? 何かけた!?」


 「制汗スプレーならぬ性感スプレーじゃ」


 「………ノエル~ な、なんかエッチな気分になってきたな~グヘへ」


 「なっとらんじゃろ。 というかそもそも効かんじゃろ」


 「バカ野郎!! そこは流れを汲んでだな!!」


 「……ツクルさん?」


 「あっ………。」




 そんなこんなで色々わちゃわちゃしながらも……



 「せ~の。「「「「かんせ~い!!!!」」」」」



 「まあこれならどんなやつが来ても時間稼ぎぐらいはできるだろうな」



 「私としては屋敷を色々改造されて不満でやがりますがね」



 「まあ屋敷ごと消し飛ばされるなんてことがあるかもしれんからの、備えあれば患いなしなのじゃ」



 「ノエルちゃん…なんかニコちゃんが格好いいよ!?」



 「シーーですよ。 そんなお年頃なんです」



 「聞こえとるぞ…?」



 「「……テヘ? …ぷふぇ!?」」



 二人に向けてニコルが発射したもの……先ほどの性感スプレーである。



 「行くのじゃツクル。 我を厨二病などとほざいたやつには罰を与えるのじゃ」



 「は~~~~い!!!!」



 「「今はダメェェェェェェ!!!!」」



 ツクルも元気な声で二人を抱えてお風呂のマッサージルームへ走っていった。 ちなみにだが、誰も厨二病なんて言っていない。



 「なんで毎回エッチな方に走るんでやがるんですかね?」



 「そんなもんは作者に聞くのじゃ」



 ちょ!? ニコルさん!? メタいメタい!! ……まあ敢えて言うなら、そうでもしないとミウとニコルは絶対に暴走するからだな。 ツクルが満足させている分には問題ないけど、基本的に二人とも過去に闇を抱えているタイプのヤンデレだからな。 誰も主人公が部屋で緊縛されて搾り取られるだけの小説なんて見たくないだろ? え?見たい?……要望があれば完結させてからifルートで書くよ。



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