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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
魔法学院編
64/132

夏休み? 爛れた日々だったよ



 大幅に時間は飛んで、夏休み後。 主人公とノエルにミウを加えて、またまた面倒くさい手続きをして魔法国に入った。 手続きの都合上、その後は魔法国のギルドに顔を出さなければいけないため、主人公は憂鬱そうだ。



 「……マジで行かないと駄目?」



 「そんなにトラウマなんですか…」



 「え~ラヴちゃんいい人だよ~?」



 いつの間にかあのマッチョマンと知り合っていたミウに驚きを隠せない主人公だった。 それはともかく、行きたくなくとも手続きで行かなければいけないのだ。 ミウとノエルは主人公を引っ張ってギルドまで行った。



 「うぇぇぇぇ 入りたくな…」



 「あらぁ♡ お久しぶりねぇん!♡! ツクル君にノエルちゃん…それに親友マブダチじゃなぃ!!♡!!」



 「久しぶり~!! イェイ!!」



 ハイタッチしたラヴとミウを見て、周りの冒険者まで驚愕の目になっている。 いつの間に知り合ったんだ…。



 「そういえばラヴちゃんがギルドの外に出てるのって珍しいね!! どっか行くの!?」



 「そうなのよぉ♡ そろそろ学園祭があるでしょぉ?♡? 毎年警備にお呼ばれしてるのよねぇん♡ か弱い私もそのお話を聞きに行かないといけないのよぉ♡」



 その場にいる全員の心が一致した。 (天地がひっくり返ろうともお前だけはか弱くならない!!)



 「じゃあ一緒に行こうよ!! 私たちも学園行くからね!!」



 「え 「何よ。」 いえ!! なんでもございません!!」



 筋肉の前に屈した主人公であった。



 「その前に手続きを終わらせてからですね」



 ラヴに手続きをしてもらい、一行は仲良く?学園に行った。











 「カルテちゃん久しぶりねぇん!♡!」



 「え、えぇ…久しぶり」



 圧が…筋肉が…うん、学園長室が心なしか狭い。



 「一応顔見世もすんだし、私は警備の人たちとお話にいってくるわねぇん!♡! 親友マブダチはまたギルドに遊びにきなさいねぇん!♡!」



 「は~い、じゃあね~!!」



 そう言うと、ラヴはドスンドスンと音を鳴らしながら部屋を出ていった。



 「……いつ見てもあれには勝てないわ」



 カルテがボソッと呟いた瞬間。



 「ギャァァァァ!!?? バケモノォォォォ!!??」


 「だれがバケモノだゴルァァァァ!!??」



 「「「「…………。」」」」



 外から何やら聞こえた気がするが、4人は無視を決め込むことにしたようだ。



 「…まあいいわ。 とりあえずあなた達が早めに戻ってきてくれたのは嬉しいんだけど、学園祭当日までやることなんて無いわよ?」



 切り替えた学園長は3人にそう話しかける。



 「あれ?授業は?」



 「この時期はすべての授業が休講になって、学園祭の準備に当てられるんですよ」



 「へぇ~~」



 「まぁ暇なら各クラスの見学でも行ってきなさいな」



 「それならジャック達のクラスぐらいは見に行くか」



 そんなこんなで主人公たち3人はジャックのクラスへ遊びに行った。











 「失礼しま~す」



 「なんで僕がメイド服を!!??」


 「うへへへへ、似合うと思うよ~!!」



 「「「………。」」」



 メイド服をもって追いかけるフロンと逃げるロウを見て、思わず絶句した3人だった。



 「あれ? 師匠じゃん!! 久しぶり!!」



 「ギャァァァァァァ」



 「おう、久しぶり。 んで、あれは…?」



 「イヤァァァァァァ」



 「うちのクラス、男女逆転喫茶をやることになったんですよ」



 「タスケテェェェェェェ」



 「なるほ「ノォォォォォォォ」うるさい。」



 逃げているロウの頭を主人公がスパンッと叩いた瞬間フロンが追いつき、着替えの部屋へと連行されることになった。



 「どうせなら師匠もメイド服着ます?」



 ヴェントが冗談でメイド服を渡してくるが…



 「じゃあ私たちは執事服だね!!」



 「そうですね」



 「え? 俺メイド服着るなんて言ってな「行くよ兄さん!!」いぃぃぃぃぃぃぃ!!??」



 というわけで、主人公もメイド服を着ることになった。











 少し時間が経って、主人公たちがジャック達のクラスに戻ってくると、ザワザワザワザワと場が沸き立った。



 「≪はぁ、なんでメイド服なんて着てるんだか≫」



 「まぁまぁ!! 似合ってるからいいじゃん!!」



 「ミウさんも似合ってますよ、執事服。 というかツクルさんのそれはありなんですか? 中性化したら似合うに決まってるじゃないですか」



 こんなことに“纏い”を使った主人公だったが、それは正解だったようで、男女問わず生徒からポケーっとした目で見られる。



 「ま、まさか師匠にメイド服がここまで似合うとは……」



 冗談で渡したはずだが危うく惚れかけ、メイド服を渡したことを後悔する半面、自分に称賛を送るヴェントだった。


 そうしてざわついていると、ロウやフロンと共に着替えていたであろうジャックやサンまで戻ってきた。



 「ふふふ、流石は僕。 女装も似合ってい……」



 「いやー!! 偶には男装も…」



 「なんで俺にメイド服を着させたん…」



 「だいじょうぶ。 にあってるよ」



 「「「噓でしょ!? ツクル先生!?」」」



 もはや女の子よりも女の子してる?主人公を見て、目が飛び出そうになる3人だった。 サンはジャックしか見ていないようだが。



 「あれ? カノンは同じクラスじゃないのか?」



 主人公はカノンだけ見当たらず、疑問に思っているようだが…



 「似合い過ぎて気づかなかったかな?」



 ……!? 輪唱魔法で声を男に寄せ、男装したカノンが主人公の後ろに立っていた。 もはや別人すぎて、主人公が気づかなかったのも納得である。



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