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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
魔法学院編
57/132

ようやく4年の部 予選…?



 結局主人公一行+生徒たちは3年の部の本戦は観ずに、4年の部が始まるまでは食堂でほのぼのすることになった。



 「そろそろ始まるかの?」



 「まだ予選だよな? 観る必要あるか?」



 客観視点主人公がめちゃくちゃイキっているように見えるが、実際どんな攻撃でもダメージは入らないからしょうがない。



 「ジャックくん、このせんせいだいじょうぶなの? いちおうほんせんにはでるんだよね?」



 「はっはっはっ!! 安心したまえサンちゃん!! 師匠は最強だかr」



 「きみにはきいてない。」



 「ゴフッ…」



 哀れヴェント。 運命だと思って諦めてくれ。



 「まあ一応見に行こうよ兄さん!!」



 「…一応な、一応。」



 というわけで、一行は体育館へと移動した。











 体育館に移動してきた一行は、場の空気が異様に冷たい様子に疑問を覚える。



 「少し寒くないですか?」



 「確かに…なんでだろうな?」



 観客席に上がった一行の目の前には衝撃の光景が広がっていた。





 「遅かったじゃないか  ツクル先生?」





 舞台は氷で埋め尽くされ、氷像らしきものが多数存在していた。 そして主人公が観客席に姿を現すと同時に、その場に生徒会長の声が響き渡った。



 「ニコル、すまんが拡声させてくれ」



 「…よいぞ」





 「本戦第一試合から決勝をやるつもりか?」





 「そうだぞ。 だってもったいないじゃないか。 魔力を温存とか無駄なことを考えて、決勝で君の本気が見れなくなるのは」





 「……俺はそもそも魔法使えないから、その考え方で本気出せないのはお前だけだが」





 「…………うん、予選やり直そうか!!」





 『もう遅いわぁぁぁ!!!!』



 観客全員の心の声が一致した瞬間だった。



 結局予選をやり直すこともできずに、主人公と生徒会長の決勝を執り行うこととなった。











 「はぁっくしょん!! ズズ…皆さんお久しぶり、放送部部長のレリックです。 副部長と共に生徒会長に凍らせられましたが、私の方が先に回復したため、実況は私がやることとなりまし…ぶぇっくしょん ズズズ…申し訳ありません。 ふぅー、それでは始めて行きます!!」


 「魔法学園4年の部…とはいえないですがまあいいでしょう。 4年の部決勝戦です!!」


 「右コーナーは我らが生徒会長、ルイン選手!! 学園最強の名を欲しいがままにしております!! ちなみに私的には是非とも負けて欲しいところです!! マジでめちゃくちゃ寒かったです。」




 ごめんごめんと実況席の方に謝りながら生徒会長が現れた。




 「対して左コーナーはツクル選手…先生には申し訳ありませんが、今回は選手と呼ばせていただきます。 皆さんお待ちかねの噂の新任の先生です!! 実は4人いる新任の先生像が混ざりに混ざり、強さの次元がおかしいことになっておりますが、ツクル選手は接近戦のスペシャリストだそうです!! 魔法が使えない代わりに魔法攻撃が効かないという噂もありますが、その真偽は如何に!?」




 指をパキパキと鳴らしながら主人公が入場する。 格好つけているぞこいつ。



 「魔法が効かないってほんと?」



 唖然としながら生徒会長が話しかける。



 「いや、物理攻撃もだ」



 ニヤリと笑いながら言った主人公だったが、その言葉で生徒会長はより楽しくなってきたらしい。



 「ははははは!! 最高だぞツクル先生!!」




 「決勝戦!!開始!!」




 「本当に効かないなら全部くらってみなよ!!」



 2年の試合の魔法とは比べ物にならない量、大きさの魔法がすべて主人公に向かって撃たれ、着弾する。




 「あのルイン選手が最初から本気です!! 上級魔法を無詠唱で大量に展開、そしてそのすべてをツクル選手に向かって放ちました!! 本当にツクル選手には魔法が効かないのでしょうか!? 早くも試合は決着してしまうのか!?」




 もちろん主人公は無事である。



 「ケホッケホッ…煙い」



 攻撃は効かないとはいえ、爆発の煙は邪魔らしい。 顔の前をパタパタと仰ぎながら無傷の姿を現した。



 「うわぁ…ほんとに効かないんだ」



 その場にいた関係者以外の全員が同じことを思っている。



 「一応聞くけど武器とか使う?」



 次は近接戦をするらしく、生徒会長は光の魔法剣を召喚する。



 「いらんいらん。 さっさと来いよ」



 人差し指をクイックイッと曲げて挑発する主人公だが、現実でそんなことするやつほんとにいるんだな。



 「ぷっち~ん もう怒っちゃったもんね~ 本気出しちゃうから!! 謝っても遅いんだからね!!」



 生徒会長は観客に見えないほどのスピードで主人公に近付き、首を狙う。



 「直線的に来ても対応しやす…わぷっ」



 直線的な攻撃を呆れたような目で見つめた主人公だったが、空中に現れた水魔法によって顔を覆いつくされる。 それと同時に……




 チュイィィィッン




 「……どうしよ……」



 そう呟いた生徒会長の右手にある光の魔法剣は半ばから折れていた。




 「き、効いていません!! ツクル選手は防御もせずにルイン選手の攻撃を受け続けますが、そのすべての攻撃を意に介していません!! どんな攻撃ならツクル選手に有効なのでしょうか!! このままルイン選手は何も出来ずに負けてしまうのでしょうか!?」




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