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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
魔法学院編
52/132

2年の部 本戦第3…4試合



 「あー…それでは、魔法学園2年の部 本戦第4試合を始めて行きます。」




 ん? 第3試合はどこにいったかって? ワンパンダッタヨ。


 主人公一行はどちらの選手も知らなかったが、サンvsジード 第2試合のアルマが女子の1,2を争うと紹介されていたが、2年の女子最強が誰なのかを見せつけた試合だった。




 「右コーナーはヴェント選手。 全ての女生徒に告白したとの噂があるようです。 ん?あぁ、訂正いたします。 生徒会長以外の女子だそうです。 予選も対女子は全て不戦勝で勝利するレベルの変態とのことです。」


 まさかの実況が実況をしていない。 変態ということ以外なにもわからん。




 いや俺の説明変態だけかよ!? と、騒ぎながらヴェントが入場したが、ごもっともだ。




 「対して左コーナーはフロン選手。 固有魔法の具現化魔法を使える彼女でしたが、どうやら噂のあの先生も具現化魔法を使えたようです。 ヴェント選手もフロン選手も噂の先生から授業を受けたとのことですが、どのような戦いをするのか楽しみです。」


 観客の新任の先生像がヤバいことになっている気がするが、まあいい。




 グイーっと背伸びをしながらフロンも入場してきた。



 「いやーまさか1戦目から当たるとはね~」



 「まあ5人もいればな!! 10人のトーナメントなんだから予想はしてたぜ!!」




 「第4試合開始!!」




 まずはヴェントが速攻で仕掛ける。



 「ふっ、来ると思ってたよぉぉぉ!!??」



 「ちっ、これで決まったら楽だったのにな!!」



 フロンが目の前に具現化させた魔法紙を体に纏った炎で焼き尽くし、ヴェントはフロンの腹部を殴ろうと振りかぶるが、フロンも間一髪で転がりながら避ける。



 「ず、ずるいよ炎を纏うなん……なんで全裸なの!?」



 「ふはははは!! 俺はジャックほど器用じゃない!! この魔法を使うと着ている服が燃えるが、勝つための必要経費だぁぁぁ!!」



 仁王立ちをしながら笑っているが、股間を隠せ。 モニターが映せねぇ。




 「えー、観客の皆様には申し訳ないのですが、現在不健全な映像が映っております。 対策を講じるまではモニターの復旧は勘弁してください。」




 「はぁー。 あのアホやりやがった…ニコル、すまんが隠してくれるか?」



 「…しょうがないの。 【干渉】」



 ニコルはモニターと観客を守っているバリアを改造し、不健全な部分に謎の光を被せるようにした。




 「謎の光によりモニターも復旧したところで試合再開です。」




 「……モニター云々はいいとしてさ、私にはガン見えなんだけど?」



 ニコルが手を加えたのは観客が見える部分。 フロンの目からはヴェントのヴェントまで全てが丸見えだ。



 「ふへへ、見られるのも悪くないかも」



 おまわりさぁぁぁん!! 変態がクネクネしてりゅぅぅぅ!!



 そしてどことは言わないがヴェントのヴェントをブラブラさせながらフロンへと近づく。



 「うへへへへ、これで抱き着けばフロンの服も燃えて実質セ……い゛っっって゛ぇぇぇぇ......」



 「裸足だと痛いよね~ ま・き・び・し」



 フロンは近づかれる前に極小のまきびしを周囲にばら撒くことで、ヴェントの接近を妨げた。



 「ついでにこれだけ離れれば使えるよね!!」



 「ちょっ、死ぬっ!! ヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!」



 ある程度距離を離したことで魔法紙が使えるようになったからか、フロンは見たくないものを見させられた仕返しかのように攻撃魔法が書かれた魔法紙を具現化し続ける。



 「そ、そろそろ止まっ…ちょっと待って、その量の水魔法はヤバい!! 俺炎纏ってんだけど!? これ解除したらしたで魔法に対抗できないんだけど!?」



 「くぅらぁえぇぇぇぇぇ!!!!」



 多少の水蒸気爆発でも狙ったのだろうか。 フロンは大量の魔法紙を具現化させ、逃げられないように面で攻撃をする。



 「クソがぁぁぁぁ!! 耐えてやr……やっぱ無理ぃぃぃぃぃ!!」



 チュドォォォン



 水魔法が接触すると同時に中で微量の爆発が起こり、ヴェントは爆風で吹き飛ばされていった。




 「第4試合決着!! 勝者、フロン選手!! 一時はどうなるかと思われましたが、魔法で決着が着いたようで何よりです。 R-18な決着だとヴェント選手の停学まで考えられていたようですので、フロン選手が勝利していただき実況もホッとしております。 フロン選手は次の試合まで控室でお待ちください。」




 終わったと同時にニコルの魔法が解除され、謎の光も見えなくなった。



 「マジであいつ後で一回締めないとな。」



 「そうじゃの、我の手を煩わせおって。」



 「ま、停学になんなくてよかったね!!」



 「それはそうですね。」



 これからの女生徒の目を考えると停学よりもキツイかもしれないが、そればっかりは未来のヴェントに託そう。



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