閑話:ギルド訓練場のダンジョンにて
主人公たちが魔法学園で八茶けていたころ、ギルドに作った訓練場の方でも驚愕というか残念というか…的なことが起こっていた。
初心者3人組の場合…
「ほうほう…これがギルマスが言っていた訓練場か」
「へ~、あの変態も優しいところあんじゃん!! 自分に合った武器を探せなんてさ!!」
「確かにな。 それでだ…どうやって入るんだこれ??」
「「そんなことも知らないのかよ!! おい、言ってやれよ!!……おい?」」
如何せん冒険者は頭の方がですね……助けてギルマス!!
「はいはい何ですか?」
「ギルマス!! 入り方が分かんねぇ!!」
「あぁ、ゲートですか。 枠の中に立って少し待ってみてください」
「「「おぉ~ なんかグワングワンする」」」
この後も中に書いてある文字が読めなくて大変だった模様。 後日、絵看板が設置されることになりました。
エッチな女冒険者ちゃんの場合…
「うーん…副装備として弓を使ってみようかな…」
自分に合った装備を探しているらしい。
「よし、バンバン当てるよ~」
ゲートから中に入った女冒険者ちゃんは1対1の道を進んでいく。
「そういえば訓練場にはモンスターがいるって言ってたけど何がいるんだろう?? 兎さんとかなら嬉しいな………ゴブリンじゃん……」
残念なことにゴブリンである。 そしてゴブリンと女冒険者ちゃんといえば起こることは一つ。
ギャウエェェェッ!!!!
何処とは言わないが、体の一部が直立しているゴブリンが突っ込んでくる。 何処とは言わないけどね!!!!
「き、きもいきもいきもいきもぉぉぉい!!!!」
焦りすぎてボタンを押せば止まるということも忘れているらしい。
「やだやだやだやだ近づかないで!! きゃあああああ…あ?あれ?」
あくまで訓練用に作ったからか、セーフティが付いていて直前で止まるようになっていたらしい。
このあと滅茶苦茶射った。
変態ギルマスことモノエルの場合…
「そういえばギルマス用ってありましたよね…もしかしてツクル君っ!? これは行くしかないでしょう!!」
自分が何をしたかなんて覚えていないらしい。 うきうきした様子でギルマス用のルートへ進んでいった。
「ほうほうほうほう!! 私の趣味がよく分かってるじゃないですかツクルくぅん!!」
中には筋肉ムッキムキでポージングをしているオーガの集団がいた。
「うへ、うへへへ いい筋肉ですねぇ それでは触らせていただきま~~~あれ??」
触ろうとした手が目の前でピタッと止まった。 その間もオーガたちはムキッとポージングを変えている。
「こ、ここまで来て触れないんですか!? ツクルくぅぅぅん!!!! 放置プレイは趣味じゃないんですけど~~~!!」
もう帰る!!と言ってドアを開けようとするが…
「開かない…だと………まさかこのまま見ておけということですか!? 恨みますよツクル君!!!! あ゛ぁーーー触りたぁぁぁぁい!!!!」
1時間ほど経った後に出てきたモノエルは少しげっそりしていた。
果たしてヘルモードはこれでいいのか????
最後に魔法国のギルマスことラヴさんの場合。
「あらぁ♡ ギルマス用♡!?♡ 気が利くじゃぁなぃツクルくぅん♡ 私も訓練するわよぉ♡」
魔法国の最終兵器が動き出した。 ラヴさんはオーガのポージング程度で満足してくれるのか!?
「あらぁあらぁ♡ いぃい筋肉してるわねぇ♡!!♡ 私もやるわよぉ♡……フゥン!!!!」
ラヴさんの服が弾け飛び、その鋼鉄の肉体が披露される。
若干オーガの方も引いているのは気のせいだろうか。
「いい!♡!いいわよぉ♡ キレてるわよぉ!♡!」
オーガの方が彼…彼女の肉体に負けて諦めかけていると…
「お゛い゛!! 甘えてんじゃねぇぞこ゛ら゛ぁ!! しっかりポージングしろやぁ!!」
ひぃぃぃぃ!!??(ギャウエェェェ!!??)
「いいわよぉ!♡! もっともっとぉ!♡!」
1時間後…
「あらぁ?♡? もう終わりかしらぁん!♡? それじゃあ次はダンベル持ってくるわねぇん!♡! みんなでトレーニングよぉん!♡!」
このあと滅茶苦茶トレーニングさせられた(ぐるぅん...)
後日…
「なんかこいつらレベルアップしてね?」
≪ラヴさんが一緒に頑張ったようです≫
「あっ、そう……」
主人公は考えるのを辞めた。




